先日ツグミの群れを見に行ったとき、畑の境界には
トウネズミモチの黒い実がびっしりと成っていました。
黒い実は人間にはあまり目立たないですが、野鳥の好物で、
特にヒヨドリの好物です。
トウネズミモチが公園や道端にたくさん植えられているのは、
高木にならず手入れがいらないからではと思います。
その日畑地帯のあぜを歩いていたら、ツグミが数羽畑の中に
いるのを見つけました。
近くの栗林に近寄ったら、ツグミにストレスを与えたようで、
1羽が飛び立ったら、それにならって次々とツグミが近くの森に飛び立ちました。
その数は100羽はいたでしょう。
北国から群れをなして渡ってきて、この地帯にたまたま立ち寄ったようです。
そのツグミの一部がトウネズミモチの実を食べるのを見ましたが、
この実を食べるとは、若鳥かなと思いました。
やがて実が熟すると(人間にはわかりませんが)、ヒヨドリが一斉に
トウネズミモチに殺到し数日で黒い実を食べ尽くします。
今日は当地ではこの冬一番の寒さです。
数日前に渡ってきたばかりのツグミの群れに会いたくて、郊外の
畑地帯を久ぶりに歩いたら、ハクモクレンの冬芽が出ていました。
冬芽がこんなに大きくなっているとは驚きでした。
やがて年が明けてから、花芽と葉芽に分かれるはずです。
近くの小学校のハクモクレンは3年前に高さ3メートルのところから、
幹が切られてしまい、ハクモクレンらしさを失いがっかりしました。
庭にハクモクレンを植えているのを見かけますが、
天に向かって伸びようとするハクモクレンは狭い庭には向かないです。
手元の古い歳時記を見たら、冬芽は季語にありませんでした。
ネットで検索したら、いまは冬芽は季語になっており、現代俳句協会の
次の句を紹介します。
老骨に活力冬芽天をさす 吉田未灰
駅の向こう側の県立自然公園に行くのは半年ぶりでした。
この公園に冬桜が咲くことを覚えていたからです。
この冬桜にプレートがついていて、それには冬桜は
サトザクラとマメザクラから生まれた園芸種で、花は白~
淡白紅色の一重で、10月から12月と4月の2回咲くと書いてありました。
ほかの公園で10月末に咲いた桜を見たとき、10月桜ではと思いましたが、
それも冬桜だったようです。
桜からは染井吉野や八重桜の華やかな花を連想しますが、
冬桜はただ冬にかけて咲く桜もあるのですよと告げているように感じました。
この公園の中には以前からタイワンリスが住みついていますが、
その日は数匹が地面に下りて私の存在を気にすることもなく、
動き回っていました。
嫌われ者のタンワンリスが歩いているところなどカメラを向ける気に
なりませんでした。
スーパーで買った柚子を見たら、例年より上等なもので
風呂に入れるのはもったいないと思いました。
今日柚子湯に入ってカボチャを食べると、風邪を引かないと
いわれますが、私自身は今月10日頃に引いた風邪がまだ
完治していません。
冬至といえば、冬至冬中冬初め(とうじふゆなかふゆはじめ)という
言葉を思い出します。二十四節気では冬至は冬の真ん中ですが、
本格的な冬はこれからという意味です。
冬至を詠んだ句は数多いですが、その中から水原秋櫻子の句を
選びました。人間いつかはこんな心境で冬至を迎えるのかと
思いました。
けふ冬至餘生こたびはいかならむ
久しぶりに市民の森に行きました。
雑木林の中を歩いていたら、あちこちにヤブランの実が
黒く色づいていました。黒く見える実は実際は種子だそうです。
ヤブランはランの名で呼ばれますが、ラン科でなくユリ科です。
ヤブランの実をどんな生き物が食べるかネットで調べましたが、
なかなかヒットしませんでした。
やっと信頼できるサイトを見つけてほっとしました。
ヒヨドリなどの野鳥が食べるようです。参照:「森でみつけたよ!」http://haamo.216.jp/topics2/topics.cgi
ヒヨドリがヤブランによく似た庭のノシランの実を食べるので、
ヤブランの実も食べるに違いないと思っていました。
ヤブランの実を撮るときは、一見ランに似た細長い葉を入れることに
こだわっています。
春先のシュンラン(春蘭)が咲くころにカメラをもって家内とよく
雑木林の中でシュンランを探しますが、ヤブランの葉とシュンラン
の葉の区別がつかないで困ったことがありました。