名古屋・栄の愛知県美術館で開催中の県内の私立高校生による第63回愛知県私学美術展を見てきました。ことしは夏から秋にかけて同美術館をメーンに「あいちトリエンナーレ」があったため開催が各校の文化祭と重なったせいか、参加校・出点数とも少な目ですが、高校生らしい新鮮な表現が楽しませてくれました。6日(日)まで。
展示されているのは絵画・デザイン画、写真、書道の3部門。
とりわけ、デジタル化もあって豊かな着想が求められる写真では、泳ぐコイと水底に映るコイの影を入れて「クローン」と題した作品や、「ひとりぼっち」の題で背後から足だけをとらえた作品、生物の一瞬の表情や姿をかなりの時間をかけて狙ったことがうかがえる作品などが目立ちました。
絵画部門では波打ち際からの風景や、実際に描くとなると難しい水面に映る空の表情を思い切って絵にした作品、書道部門でも伸び伸びと力強く筆を走らせた文字が見る側の足を止めてくれました。