風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「安土城跡石段道脇の側溝を描く」

2016-11-16 07:11:37 | アート・文化

今回は先に描いた安土城跡石段道の両脇にあった側溝です。
石段や周りの石垣に降った雨水を流す水路。石段、石垣と同様に、こちらも大きな岩石を積み重ねて造られており、この日も朝まで降っていた雨水が流れ下っていました。

幅1㍍余。大きな流れではありませんが、細かく見みると結構面白いものですね。岩にぶつかって飛び跳ねる水。岩肌を勢いよく滑るように下る流れ。岩の下に潜り込んで、反対側から出てくる流れも。小さな小さな滝だっていくつもあります。まさに谷川のミニチュアです。

それはともかく、もしこの側溝が無かったら・・・。大量の雨水が石段の上を流れるわけですから、我々がが天守跡を目指すなんてできっこありません。城主・織田信長からの緊急招集に駆けつける家臣たちも、容易でなかったでしょう。

絵は10号。さまざまな形と色の岩、水草やコケ。濡れた岩は乾いた状況とは全く違うことも頭に入れながら描きました。