風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「名古屋の日本デザイナー芸術学院の第50回卒業制作展」

2018-02-06 15:57:25 | 日記・エッセイ・コラム


「わずか2年間で、これほどの作品ができるとは・・・」
名古屋市民ギャラリーで開催中している日本デザイナー芸術学院(名古屋市中村区)の第50回卒業制作展を見ての率直な感想でした。11日(日)まで。

日本デザイナー芸術学院は、ビジュアルデザインと映像の2学科。グラフィックデザインやイラストデザインなど、修了年限2年のコースを学んでいます。

卒展会場の外から場内を目にして、入るにはやや気後れしました。少女雑誌から飛び出したようなイラストが目に飛び込んできたからです。3倍以上もの年齢差がある若者たちのデザインなんて、理解できるだろか。

でも、不安はたちまち消えました。作品の添えられた制作の意図や、麻雀牌を擬人化したり、妖怪を並べたりと、さまざまな表現が楽しくなったからです。

作詞家・阿久悠の数多くのヒット作を1つひとつ、繰り返し聞き「自分ならこんなデザインで」と作ったレコードのジャケット。
「音」をテーマにしたイラストや、ポイ捨てされて朽ちたタバコの吸い殻を撮って大きく引き伸ばした写真・・・。

会場に居合わせた教務長の山内雄司さんに聞きました。
――それにしても、短期間に力を身につけるのは大変でしょう。

「大学の4年間に対し、こちらは2年間で即戦力が求められる。だから生徒は真剣。講師の多くは企業で働く現職のデザイナーらにお願いしていますが、生徒に対する講師の指導姿勢も自分の後輩を育てるように真剣です。それが即戦力を養う原動力になっているのではないでしょうか」