小松原智史 1989年奈良県生まれ
吉田絢乃 1987年東京都生まれ
佐藤美代 1989年愛知県生まれ
若手アーティストに比較的広いスペースを提供して、思いきった作品を発表してもらう「アーツ・チャレンンジ2018」が、名古屋・栄の愛知芸術文化センターで開催されています。2月25日(日)まで。
3年ごとに開催する現代アートの国際展・あいちトリエンナーレ(次回は2019年)の地域展開事業実行委員会が、若手芸術家に発表の場を持ってもらい、世界的に活躍する芸術家を輩出していこうと企画。全国から応募のあった作品90点から8点を選びました。1980年代後半から90年代初めに生まれた若手作家たちです。
展示場所は愛知芸術文化センターの地下1階と地下2階。現在、同センターは愛知県美術館などほとんどのフロアが大がかりな改修工事中で、作業が行われていない地下部分の展示室やオープンスペースが発表の場になっています。
8点を見て回り、意欲的な創作に引き込まれました。
壁や円柱に沿って大地の地層を連続させた吉田絢乃の作品。「人と人との対話は地層のように堆積していく。残された手紙やメールも対話の抜け殻としてそこにある」と説明しています。
1つの展示室全部を使って発表する小松原智史の作品には圧倒されました。
「脈絡の無いイメージを終わることなく描き続けることで「意味」や「物語」が成立しない画面と空間を構築していく」とか。
小松原は奈良県の自宅のアトリエや個展会場などでも描き続け、今回の会場でも墨を使った大小のモノクロ絵を描き続けています。
わらべ歌などをアニメにした作品、部屋の壁に描いたドアノブに違和感を感じさせない作品、瞬間の連続を彫刻したレリーフ、階段通路を使ったアート、繭糸による音の可視化を追求した作品、人工的な風景を形にした作品などもあって、結構楽しめました。
道楽同盟(増成峻平=1987年、佐竹祐太=1986年。共に愛知県生まれ)
椋本真理子 1988年神奈川県生まれ
小笠原周 1985年兵庫県生まれ
小宮太郎 1985年神奈川県生まれ
山本愛子 1991年神奈川県生まれ