暑くも寒くもなく、散歩をさぼる言い訳が見当たらない季節。カメラと雑草辞典を手にぶらぶら歩いています。
小さいながら、量に驚く蔓性の草花に出くわしました。
漏斗状で直径2㌢足らずの花ですが、葉は結構大きく道端の低木を包み込むように絡みついたり、造成地ののり面を覆っています。
ネットの図鑑をみると、「マルバルコウ」という名前のようです。葉の形がサツマイモに似ているなと思った通り、図鑑にはヒルガオ科サツマイモ属とありました。
近くでは、ギザギザした実をいっぱい付けた草が目にとまりました。
名前は「オナモミ」。実は楕円形で直径7㍉前後、長さ15~20㍉ほど。全面に長さ3㍉ほどの刺(とげ)がびっしり生えています。2つの実を合わせるとピタッとくっ付きました。ズボンにもくっ付きます。指先で突くと痛みを感じました。
このくっ付き現象をヒントに、衣服や靴などに活用されるファスナーやマジックテープが生まれたそうですが、それにしてもなぜ実がこのような姿になったのでしょう。
動物にくっ付き種を広い範囲に運ばせるためため?簡単に食べられないようにするため?。
どちらもだろうと思いつつ歩いていると、灌木を覆うように茂る大きな葉と葉の間に、いくつもの莢(さや)が垂れているのが見えました。クズの実です。
クズは秋の七草の一つ。つい先日まで赤紫の花を咲かせていたのが、早くもこのような実を付けているのです。月日の経つ早さを知らされました。
マルバルコウ
オナモミ
クズ
ススキの仲間
カヤツリグサ?
チカラシバ?
カラスウリ