楕円形の葉の腋から垂れる、長い花びら、そして香り。その名は「イランイランノキ」。ちょっとエキゾチックな感じもする花が、名古屋・鶴舞公園にある緑化センターの温室で咲いています。
東南アジアやインド洋の島々が原産の常緑樹。この温室にあるイランイランノキの背丈は1㍍そこそこですが、15㍍にもなる高木だそうです。きし麺が垂れるように咲く花は、緑色から次第に黄色へと変化します。マスクを外して鼻を近づけると、まだ若木だからなのか、さほど強くはなかったものの、嫌な香りではありませんでした。
花言葉は「乙女の香り」や「誘惑」。誕生花にはなっていないようですが、他にも話題には事欠きません。
イランイランはカタログ語で「花の中の花」の意味。その香りはダジャレではなく「イライラを鎮める効能」があるようです。ベッドにまき散らしたり、あのマリリン・モンローが、こよなく愛した花とか・・・。「シャネル5番」の原料にもなっているそうです。