華やかな花々に見とれたあと、足を半日陰の林に踏み入れると、地味な花に出くわすことがあります。
名古屋市農業センターの散策道に咲くシキミやアセビも、そんな花です。
シキミ(樒)は、シキミ科シキミ属。神事や仏事にサカキとして利用されることで知られ、深緑の葉に隠れるように白い花を咲かせます。可愛い花ですが、シキミは実を含めて全体が有毒。花言葉も「甘い誘惑」「猛毒」と怖いです。
アセビはツツジ科アセビ族。小枝に、長さ5~6㍉の釣り鐘形の花を並べています。シキミと同様に毒性があり、足がしびれるので「アシビ」の別名も。地域によっては、春の彼岸のころ花が仏前に供えられるので「ヒガンノキ」とも呼ばれるとか。
アセビを漢字で書けば「馬酔木」。馬が食べると、酔ったようにフラフラになるからだそうです。
【シキミ】
【アセビ】