リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

人生に残された時間は

2014年04月06日 | 日々の風の吹くまま
昨日の雨と打って変わったいい天気。日曜日だから、夕方には日本のオフィスで月曜日が
始まる。やっと「遊び」モードの調子が出て来たところだから、仕事、ないといいけどなあ。

(元義理)妹のマリルーが先月65才を迎えたけど、連れ合いのロバートが膀胱がんと診断
されて、即手術でそれどころではなかったと聞いて、すごいショック。去年の夏だったか腎臓
結石かもしれないということでMRIで検査して、そのときは感染症の診断でほっとしたんだ
だけど、腎臓の症状に集中して見落とされたということかな。今、腫瘍が筋肉組織への浸潤
の有無を調べている段階。ロバートはカレシと同い年だから今年は71歳。長いこと月の半
分をアルバータ州北部のタールサンド採掘現場で電気工として働いて来た。そろそろ引退
してのんびりしようかと言って、去年の暮れから1ヵ月マリルーを連れてスワジランドの元妻
の家族のところで楽しく過ごして来たと聞いていたのに。

でも、今は精神的にきつい時期だけど、前夫のジム(カレシの弟)が何くれとなく2人を支え
ているらしくて安心。カレシの家族は「義家族」の観念がないんじゃないかというくらい風変
わりなところがあって、かといってべたべたした密着家族でもないから、ジムと離婚してもマ
リルーは家族の一員であることに変わりはなく、再婚相手のロバートが子連れ(とその子連
れ)で家族に加わった形。ワタシも最初から自分の親のようにMom(お母さん)、Dad(お父
さん)と呼んで来たし、3人の嫁は互いに「義」を取り払って仲良し姉妹。こんなにまるで実
家のように居心地の良い「義」家族はどこにもないだろうと思う。

妹マリルーの悲嘆を心配しているうちに、急にワタシは何で未だに仕事に躍起になってるん
だろう、と思った。カレシも70代になって、2人一緒の時間は年々減って行くばかりだろうに。
こんな稀有な家族に嫁いで来たというのに。経済的にも「悠々自適」の老後を実現できたと
いうのに。幸せになると決めて来て、今その幸せが目の前にあるというのに。そのうちに、
そのうちにと宥めすかしてきた「やりたいこと」が待っているというのに。そろそろいいかなと
思ったときにはもう時間が残っていないかもしれないのに、どうして?どうして?