リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

楽しく食べるのに肩書きは邪魔

2014年04月23日 | 日々の風の吹くまま
今日はシーラとヴァルが来て家中をきれいさっぱりと掃除。ほんとに、2人が来てくれなかっ
たら、我が家はあっという間にごみ屋敷。(すでに十分ごみ屋敷なんだけど・・・。)夜はArts
Clubのイベントがあるから、午後いっぱいのんびりして、5時過ぎにタクシーを呼んでおで
かけ。資金集めのカリフォルニアワイン・フェスの一環で、昔よく行ったレストランWestでワ
インとディナーのペアリング。

歓迎の食前酒のワインがソーヴィニョンブラン。なかなかいいオードブルをつまみながら、
普通にディナーに来たらできないキッチンの覗き見。カウンターの高さ以上はガラス張りな
ので、オードブルを作っている様子が見える。下っ端でもプロの手際は違うなあ、やっぱり。
シェフが(料理用の)火炎放射器でスプーンを温めながらクリームチーズをすくってきれいな
形にまとめ、助手がその上にピンセットみたいのでしめじを1本ずつ載せて行くのに見とれ
つつ、クレムブリュレにしか使わなかった火炎放射器にはあんな使い方もあるんだ・・・。

小さな集まりで、ちょっと見にはバンクーバーの名士録みたいなところがあるけど、まあ、
「演劇の後援者」というつながりなので、肩書きはじゃまっけだから、ファーストネームだけで
「よろしく」。オープニングナイトのレセプションで顔なじみの人たちが増えて来たので、テー
ブルに着く前にあちこちで「やあ、元気?」と挨拶。親しくなったデイヴィッドとエディスの夫妻
が同じテーブルだったのはうれしいね。だんなさんは理系、奥さんは文系の元大学教授夫
婦で、奥さんがよくしゃべって、旦那さんがにこにこしているところがおもしろい。まあ、こう
いうのがけっこうこの国では社交的な夫婦の典型だと思うけどね。(私たちもそうかも。)

ペアリングはサーモンとシャルドネ、ラビット(うさぎ!)とピノノワール、オックステール(牛の
尻尾)とカベルネソヴィニョン、ビーフと樹齢100年のジンファンデル。最後のジンファンデ
ルは古い木で実が少ない代わりに糖分が濃縮されてアルコール16.3%の「ムキムキ」の
ワインができるんだとか。小さな試飲グラスどころか普通サイズの大きなグラスなもので、こ
のあたりで何となく酩酊気味。最後にデザートにカリフォルニアブランディとベネディクティン
のカクテル。タクシーを呼んでもらって、上機嫌で帰って来たらもう午後11時すぎ!いやあ、
楽しかったの何のって。あ、料理もおいしかった・・・。