リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

こんなに幸運な人生はめったにないかも

2014年04月08日 | 日々の風の吹くまま
今日も地下鉄でダウンタウンへ。銀行はシティセンター駅のすぐそばで、到着は予約の午
後2時きっかり。ダイアナのオフィスで、カレシの個人年金の積立口座(RRSP)を年金基金
口座に切り替える手続き。積立金を入れるにも限度額などの規則があるけど、出すとなると
ややこしい規則だらけ。ワタシも5年後に自分の口座を切り替えなければならないから、興
味深々で見ていたけど、その煩雑さにびっくり。

まず、毎年一定の率で引き出す決まりで、そんなにいらないと言ってもダメ。政府としては払
込み金を所得控除させたし、定期預金や投資で増えた分は非課税にしてやったんだから、
これからしっかり税金を払いなよってことだろうな。でも、最低額引出しの規定には参ったな。
まあ、若い頃は年金なんて遠い先のことだったし、政府も国民に個人的に老後に備えさせ
ようと躍起だから、節税の宣伝はしても、老後に税金が増える可能性には触れなかったん
だろうな。選択項目も多くて、質問や説明に時間がかかって、口座を作るのに1時間以上。
書類は両面印刷で5、6枚。

見ているうちに、40代で移民して来たロバートがRRSP積立ての年齢制限まで働き続け
た理由がわかったような気がした。カナダでも人口の3割を占めるベビーブーム世代の先
頭が年金年令(65歳)になって、「老後の資金」が問題になっているけど、2つの公的年金
は満額でも生活できる水準にはない。CPPは払った掛け金の額と低所得順に8年を除い
た18歳からの年数で計算されるから、40歳で移民して来た人には20年近い「無収入」期
間ができる。今の最高額は月約1000ドルで、ほとんどの人が600ドル以下らしい。もうひ
とつのOASはカナダでの永住年数が基準で、40年で満額(今560ドル)だから、40歳で
永住したらその40分の25にしかならない。

どこの先進国でも高齢化が進んでいて、年金問題も同じようなものだろうと思うけど、20代
の終わりから働き始めたからCPPのブランクが短くて済んだ上に、最高額の掛け金を払え
た年数が多いから早期退職したカレシと月額がほぼ同じで、個人年金もたっぷり積み立て
られて、しかもOASが新制度に変わる10週間前に永住権が下りたおかげで祖父条項で
満額もらえたワタシは、この国に来てすごい幸運を拾ったとしか思えない。仕事を続けるの
はやっぱり欲張りかな。だけど、だけど・・・。