リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

引退なんて言っていられない

2014年04月07日 | 日々の風の吹くまま
今日も「無職」。朝食後2人揃って地下鉄でダウンタウンへ。会計事務所に納税申告の書類
を置いてくるだけだから、2人一緒の必要はないけど、カレシが銀行に寄りたいというので、
手をつないでてくてく。会計事務所に行くエレベータにスーツ姿の若いアジア系の女性たち
が数人。賑やかに私たちと同じフロアで降りて、オフィスの奥に消えて行った。会計士の卵
なんだろうな。考えたら、ワタシ、彼女たちが生まれるずっと前にこの事務所に秘書として勤
めていたんだ。うへっ、年を感じちゃうなあ・・・。

銀行の受付でカレシが71歳になる今年が期限の個人年金積立の年金切り替えについて
明日の午後にアドバイザーのダイアナとの予約を入れてもらって、後はとんぼ帰り。汗ばむ
くらいの陽気。ゴルフ場の外の遊歩道を歩いていたら、杖を2本ついて歩いていたかなり高
齢のおじいちゃんが「2人手をつないで、いいもんだねえ」。カレシがすかさず「手をつないで
もらわないとオレがひっくり返るんだよね」とやったから、おじいちゃんはあっはっはっと大笑
い。「そうでなきゃ、そうでなきゃ」と言いながら、2本の杖でそろそろと歩いて行った。

これで今日の「おうち事務」は終わって、後はのんびり。隠居暮らしも悪くはないなあと言う
気持がまたちょっと強くなる。なのに、うへっ、なんと賃上げ打診のメール。ええ?ええ?え
え?フリーランスが主流のこの業界ではあまり聞かない話。それが過去に安すぎるからと
上げてくれたところがまた賃上げなんて前代未聞の話。しかも英語ネイティブの先生がワタ
シの仕事を「第一級」と認めてくれてのことだから、思わず頭の中が真っ白になってしまった。
バイト感覚の翻訳者や何ちゃって翻訳者が星の数ほどいる日本市場では賃上げのお願い
なんて口が裂けてもできない話。それが、これでどうかなんて聞かれても、何と言っていい
のか、茫然自失・・・。

でも、この会社は特殊な分野を扱うだけにすごく厳しい。その主宰者が、英語が母語でなく
て、無学歴で専門知識もないワタシの仕事を「第一級」と評価してくれたと言うだけで、もう
涙が溢れて止まらないくらいうれしいのに、賃上げまでしてくれるなんて。こりゃダメだ、引退
なんて言ってられない。これからもがんばって期待に応えなっきゃ!