こちらは冷たい冬の雨の様相となりました。そぼ降る雨です。音もなく静かな雨。
しかしながら、夏のバケツの底をひっくり返したような雨に比べれば、何と情緒のある雨でしょう。
雨にも四季がありますね。
“ 11月 も末の 火曜日 は陰気な日だった。
時折冷たい俄か雨が丘を越えて襲来した。
灰色の霧雨の中から見える辺りの景色は物淋しい、
人間の死に絶えた場所のように思われた。
・・・ 略 ・・・
夜になると雨はやんだが、空気は薄ら寒く、雲は低かった。”
【「アンの幸福」 第3年目 7.】
それにしても、11月末と半ばの違いこそあれ、良く似た日があるものですね。
この 『赤毛のアン』 もそうですが、世に名作と言われるものは、
いつの時代にも当てはまる事を今更のように思い知らされます。
100年経とうと、200年経とうと常に新鮮です。
さて、今日のように薄暗い雨の日・・と来ましたら・・
申すまでもなく、蝋燭やランプの灯りですね。
となりますと・・。
『カフェ「薔薇の詩(うた)」』 も、10日振りにオープンと致しましょう。
今日は、雨音をバックに珈琲タイムです。
寒くなりましたので、今年初めてのストーブも。
『アンの世界』 なら、さしずめ “暖炉に火を入れた・・”
~なんて、表現になるのでしょうね。
でも、そこは 『想像の余地』 を
たくましくして。
この見るからに和の珈琲カップは、
洋食器を扱う、「MIKASA」 製です。
何でも、ここの製品のほとんどは
欧米などの海外向けとか。
そんな中で、このいかにも
日本らしい器は珍しいのでは
ないでしょうか。
そうそう、あちらでは日本の食器の
柄の繊細さは人気のようですね。
ところで、こちらは南部鉄瓶の
急須です。
手入れが悪くて錆が出て
来ましたので、こうして花入れに。
私は背の高い立派な花には
あまり興味がありませんから。
小さな花の似合う、
こんな花瓶、結構重宝します。
中には小さな剣山を。