【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

明日咲く薔薇

2010-02-02 16:46:46 | 香る庭の花綴り


   3日振りに、
  太陽のお出ましとなりました。

   太陽が顔を覗かせる里山の位置も、
  少しずつ少しずつ・・左(東)に
  移動しているのが分かります。

   今日の太陽、
  最初はおずおずと顔を出しました。

   仄かな明かりから俄かに周辺を、
  カ~ッと照らし、ドクドクと波打つ
  鼓動が聞こえて来るような力強さは、
  ありません。何とも優しい空・・。

   でも、その後は、ふんだんにその光を与えてくれています。
  しかしながら午後になりますと、典型的な冬空に逆戻りです。



   さて、こちらは、自分を紅葉(もみじ)だと錯覚してしまった? 薔薇です。   
  真冬の今ですが、こうして蕾を付けています。(以前の記事は、【こちら】

   あれから随分、短く切りましたが、それでも僅かの間に、こうして背丈を伸ばして来ます。
  まるで自分が紅葉だと言わんばかりに、切っても、切っても・・。
  こんな姿を見ていますと・・ついついこんな風に確信してしまうのです。

   ところで、この薔薇ほど世界中の人々に愛され、親しまれている花はありませんね。
  色、姿、香りのいずれも素晴らしく、花の女王と言われる所以(ゆえん)です。
  その例に洩れず、勿論、この私も大好きです。

   ローマ帝国時代には、酒宴の席では薔薇から作った香水が既に使われていたと言います。
  クレオパトラの薔薇好きは、つとに有名ですが、暴君として有名な ネロ さえも。

   クレオパトラが 「薔薇風呂」 なら、ネロは、
  天井から薔薇の花びらを雨のように撒(ま)いて興じたと言います。

   又、かの ナポレオン は、本来は 「すみれ」 が好きだったにも関わらず、
  愛妃、ジョセフィーヌのために薔薇の花を床に敷き詰めたとか。

   さすが、薔薇の花ですね。このように数々の伝説にも、いとまがありません。
  そして、それは 『アンの世界』 でも。

   「私は、紅い 薔薇が大好きですの。
  アンは、ピンク の薔薇が一番好きですし、
  ギルバートは、 が好きなんです。
  でも私は 真紅 のが欲しいんですわ。
  私の内にある他の花では満たす事の出来ない、
  私の内にある或る熱望を満たしてくれるんです!」

                                           【「アンの夢の家」 第37章】