

太陽のお出ましとなりました。
太陽が顔を覗かせる里山の位置も、
少しずつ少しずつ・・左(東)に
移動しているのが分かります。
今日の太陽、
最初はおずおずと顔を出しました。
仄かな明かりから俄かに周辺を、
カ~ッと照らし、ドクドクと波打つ
鼓動が聞こえて来るような力強さは、
ありません。何とも優しい空・・。
でも、その後は、ふんだんにその光を与えてくれています。
しかしながら午後になりますと、典型的な冬空に逆戻りです。

さて、こちらは、自分を紅葉(もみじ)だと錯覚してしまった? 薔薇です。
真冬の今ですが、こうして蕾を付けています。(以前の記事は、【こちら】 )
あれから随分、短く切りましたが、それでも僅かの間に、こうして背丈を伸ばして来ます。
まるで自分が紅葉だと言わんばかりに、切っても、切っても・・。
こんな姿を見ていますと・・ついついこんな風に確信してしまうのです。
ところで、この薔薇ほど世界中の人々に愛され、親しまれている花はありませんね。
色、姿、香りのいずれも素晴らしく、花の女王と言われる所以(ゆえん)です。
その例に洩れず、勿論、この私も大好きです。
ローマ帝国時代には、酒宴の席では薔薇から作った香水が既に使われていたと言います。
クレオパトラの薔薇好きは、つとに有名ですが、暴君として有名な ネロ さえも。
クレオパトラが 「薔薇風呂」 なら、ネロは、
天井から薔薇の花びらを雨のように撒(ま)いて興じたと言います。
又、かの ナポレオン は、本来は 「すみれ」 が好きだったにも関わらず、
愛妃、ジョセフィーヌのために薔薇の花を床に敷き詰めたとか。
さすが、薔薇の花ですね。このように数々の伝説にも、いとまがありません。
そして、それは 『アンの世界』 でも。
「私は、紅い 薔薇が大好きですの。
アンは、ピンク の薔薇が一番好きですし、
ギルバートは、白 が好きなんです。
でも私は 真紅 のが欲しいんですわ。
私の内にある他の花では満たす事の出来ない、
私の内にある或る熱望を満たしてくれるんです!」
【「アンの夢の家」 第37章】