【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

明日に佇む風情

2010-02-13 16:37:37 | リラのお気楽ユメ日記


   起床時こそ真珠色の空でしたが、久し振りに太陽のお出ましとなりました。
  それにしても、ここ何日かの朝のつまらなかったこと!

   今日こそは・・と思いながら、雨戸を開け、その途端にがっかりという繰り返しでしたから。
  尤も、それは今朝まで続きましたけれど。

   兎にも角にも太陽のお出ましは、時間は少々遅かったけれど嬉しくて。
  毎日のように空を見上げている私にとって、閉塞感は否めませんでしたから。

   “・・・彼は西の国へ上る途上の巡礼のように快活であり、
  幸福 というものは見つけた時に取らねばならぬという事 ――
  その場所に印を付けておいて、もっと都合の良い時に
  取りに戻っても無駄だ、その時にはもうないのだから、
  という貴重な秘密を心得ていた。
   ショウ老人 のように、小さな事柄の中に喜びを見出す方法
  よくよく知りつくしてさえいれば、訳なく幸福になれるものである。
  老人は今も昔も人生を楽しんで来たし、
  他の人達も楽しむように力を尽くして来た。・・・”

                                           【「アンの友達」 6.】

   さて、冒頭の写真。
  久し振りの青空が目に沁みます。

   そんな中で、
  やはり気になる存在の蕾の薔薇。

   薔薇には、よもや「翌檜」のような
  気持ちはないと思いますが、
  「翌檜(あすなろ)」の気持ちは、
  胸に迫ります。

   一生、「檜(ひのき)」には
  なれないと思いながらも、それでも夢に向かって努力する・・。
  
   かつては、それこそ日本人の典型だったような気がするのですが・・。
  いつの間にか日本人みんなが、明日を信じなくなったような気がします。

   「人生は 『あれから』 という過去と、『これから』 という現在、
  そして 『それから』 という明日が巡り、巡り合って作られて行くもの」


   当たり前の事ですが、改めてこの言葉を噛み締めています。
  その上で、過去 はいたずらに追わず、未来 をいたずらに待たず、現在 を大切にする・・」
  それはいみじくも、ショウ老人 の生き方でもありますね。

   久し振りの青空に誘われた訳ではありませんが、ちょっと下まで。
  その帰りに、リラ版 「恋人の小径」 まで廻り道。お馴染みの場所。
  葉っぱを綺麗さっぱり落とした公孫樹と共に、変わらぬ姿でそこに佇んでいます。