

冬の空ではありません。
ちょっと霞みがかかり、
穏やかな空。
空は、ほんのり桜色です。
気のせいか太陽もゆっくり登場。
それもその筈、今日は昨日以上の
暖かさとなりました。
一気に春がやって来ました。
そんな庭に今日、見つけたもの。

そう、2種類の 「蔓日々草」 です。
(葉っぱが斑入りとそうでないもの)
別に植えた訳でもありませんのに、
どこからかやって来ました。
それに昨年末、外壁工事をして、
道路側の 「蔦」 や 「蔓日々草」 は、
あらかた抜いてしまいました。
それなのに、凄い生命力です。
しかしながら、まだ2月。まだまだ寒い日もあるでしょう。
でも今日は春風が吹き、春の匂いがします。

「ああ、母さん、今日は春のような匂いがするわ」 と、
ナンは爽やかな湿った空気を気持ち良さそうに
くんくん嗅ぎながら叫んだ。
「母さん、春ってわくわくする季節ね!」
その日、春は歩み出そうとしていた・・・・・
歩き方を覚えかけた可愛い赤ん坊のように。
冬模様の木々や野は緑の兆しを見せ始め、
ジェムはまたもや初咲きのさんざしを持って来た。・・・・・
【「炉辺荘のアン」 第22章】




こちらは、お隣の梅の木。
今日は、お庭の中に入れて頂き、写真を撮らせて頂きました。
梅の事は昨日も記事にしましたが、白梅は青空に映えると殊の外、美しいですね。
そして梅の別名のロマンティックなこと!
「匂草」 「風待草」 「春告草」 等など・・。
万葉の時代から人々に愛されて来ただけの事はありますね。
「梅の花開ける岡べに
家居せばともしくもあらず鶯の声」 ~ 柿本人麿
「春されば先ず咲く宿の
梅の花ひとり見つつや春の日暮さむ」 ~ 山上憶良