



黒ずんだ森、物想いに耽る牧場、 かつては花咲いた肥沃な谷間などに、 一種の魔力のこもる静寂が目に見えぬ マントのように掛かっていた。 大地は働いた後の骨休めの眠りを じっと待っている老人を思わせた。 【「アンをめぐる人々」 6.】 |

今日のタイトルとは、およそ不似合いな
重く垂れ込めた空で明けました。
今日は節分。恵方巻きなるものも頂きました。
(その年の恵方に向かって巻き寿司を無言のまま
丸かぶりすると幸せが訪れると言われている)
因みに今年の恵方は西南西とか。
とは言え、こんな行事がある事は、
子供の頃に遡るまでもなく、最近まで露知らず。
しかしながら、お寿司は好きですし、
幸せになる事なら、乗っかりましょう。
ささやかながら経済貢献? という訳です。

【ローズゼラニウム】

開花までもう少し
待たねばなりません。
それでも2月の
声を聞きますと・・。
菫の季節が
近付いた気がして、
心もはやります。
それにパンジーや
ヴィオラに至っては、
一時に比べれば
随分、増えました。
「菫程な小さな
人に生まれたし」
~夏目漱石
(もし生まれ変わる
のなら、今度は菫位の
小さな人になりたい)
明治時代の男性って、
繊細な心を持って
いたのですね。
そう言えば、乃木大将などの
軍人だって、相当な詩人でしたものね。
世が世なら・・と言われていたものです。
夏目漱石の親友、正岡子規に至っては、
「花は我が世界にして草花は我が命なり」
~ 「吾幼児美感」 より
と述べる程、草花をこよなく愛していたと言われています。
ところで今年も庭に植えているローズゼラニウムが元気です。
上が枯れても切り詰めれば春には再び芽が出るのですが、
その場合とでは花芽の数が雲泥の差です。今年も楽しみです。