・・・一同は町に着き 「ぶなの木屋敷」 へ向かった。 それは全く古い立派な屋敷で、 街道から引っ込んだ所に、青々とした楡や、 枝葉を差し交わすぶなの木立に囲まれていた。 【「赤毛のアン」 第27章】 |
昨日は今年一番の寒さだったそうですが、
今朝も昨日以上の寒さとなりました。思わず、ブルッ。
日中は、日射しもありましたから、
少しはましだったかも知れません。
頬に当たる風は冷たいものでしたけれど。
さて寒空の下、野暮用で街へ。
この所、外出するにしても、そそくさと用事を済ませ、
一目散に家路を辿る日々。
今日は少々、遠回りをしてあの場所へ。
そう、「アン気分に浸れる場所」。随分、久し振りです。
まだ建物は残されていて、外から見る限り、
別段変わった様子は見られません。
メインの建物にも人がいるようで、
苺(いちご)と花の即売も。何だかホッ。
手作りの看板が出ていますね。(冒頭の写真)
ただ、違うのは・・。
林のように鬱蒼(うっそう)と繁っていた木々が
伐採(ばっさい)されていて、見晴らしが良くなっています。
残念なのは、リラ版 「雪の女王」 と崇めた梨の原木や、
「金の松明(たいまつ)」 の 【メタセコイア】 までも
思い切り切られて。天まで届く? ような大木でしたものね。
そう言えば、「ぶなの木屋敷」 ならぬ、
「ポプラの木屋敷」 のポプラも同じ運命でしたね。
こんな風に思い入れのあった木が、
どんどんなくなって行ってしまいます。
今日も以前、お屋敷のあった場所を通ったのですが、
今では当時の面影すらありません。
趣きのあったそれは、何の変哲もない建売住宅に
取って変わり、元からそこにあったように、
すっかり馴染んだ、生活空間が広がっています。
久し振りの散歩は、
ちょっぴりほろ苦さを伴ったものとなりました。