【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

冬空に佇む洋館

2015-02-10 18:58:18 | レトロ(素敵)な空間~散策














・・・一同は町に着き
「ぶなの木屋敷」 へ向かった。
それは全く古い立派な屋敷で、
街道から引っ込んだ所に、青々としたにれや、
枝葉を差し交わすぶなの木立に囲まれていた。    
                        【「赤毛のアン」 第27章】






   昨日は今年一番の寒さだったそうですが、
  今朝も昨日以上の寒さとなりました。思わず、ブルッ。

   日中は、日射しもありましたから、
  少しはましだったかも知れません。
  頬に当たる風は冷たいものでしたけれど。












   さて寒空の下、野暮用で街へ。
  この所、外出するにしても、そそくさと用事を済ませ、
  一目散に家路を辿る日々。

   今日は少々、遠回りをしてあの場所へ。
  そう、「アン気分に浸れる場所」。随分、久し振りです。

   まだ建物は残されていて、外から見る限り、
  別段変わった様子は見られません。

   メインの建物にも人がいるようで、
  苺(いちご)と花の即売も。何だかホッ。
  手作りの看板が出ていますね。(冒頭の写真)

   ただ、違うのは・・。
  林のように鬱蒼(うっそう)と繁っていた木々が
  伐採(ばっさい)されていて、見晴らしが良くなっています。

   残念なのは、リラ版 「雪の女王」 と崇めた梨の原木や、
  「金の松明(たいまつ)」 の 【メタセコイア】 までも
  思い切り切られて。天まで届く? ような大木でしたものね。

   そう言えば、「ぶなの木屋敷」 ならぬ、
  「ポプラの木屋敷」 のポプラも同じ運命でしたね。

   こんな風に思い入れのあった木が、
  どんどんなくなって行ってしまいます。

   今日も以前、お屋敷のあった場所を通ったのですが、
  今では当時の面影すらありません。

   趣きのあったそれは、何の変哲もない建売住宅に
  取って変わり、元からそこにあったように、
  すっかり馴染んだ、生活空間が広がっています。  

   久し振りの散歩は、
  ちょっぴりほろ苦さを伴ったものとなりました。