
【「ヒマラヤ雪の下(ヒマラヤユキノシタ)」】

今のこの暗い、陰気さをも愛した。 どういう訳か、周りの陰気な、 人待ち顔の景色の中には ―― あたかも、これは咄嗟に 彼女が思った事なのだが ―― あたかも春が来るのを恐れているような ―― 突き刺す如き悲しみが漂っていた。 【「エミリーの求めるもの」 第10章】 |


空で明けた今朝。
昨日と違って、
今日は暖かくなる筈
だったのでは・・?
期待していただけに
変わらぬ寒さに
震えます。
少々、気持ちが
はやったようです。
尤も空を見る限り、
優しい春の色。癒されます。
【ヒヤシンス】

寒さが緩んだとは
言え、まだまだ
冬枯れの景色の中。
そんな中、いつも
不思議に思うのですが、
確実に春の球根が
芽を出しています。
本当にどこで
どんな風にスイッチが
入るのでしょうね。
そうそう、忘れて
ならないのは 「ヒマラヤ雪の下(ヒマラヤユキノシタ)」。
ピンクの可愛い蕾を付けました。ひっそりと。
この花、冬の寒さは勿論、
夏の暑さや湿度にも強く、花期も長いと来ています。
おまけに咲く場所も選びません。
日陰だって何のその。その上、どんどん増える・・。
花だって可愛いですものね。ただ、どうしてなのでしょう。
人気のある花とは言えません。あまりにも丈夫なせいでしょうか。
決して出しゃばらず、謙虚な花ですのに。
~なんて、ヒマラヤユキノシタの知った事ではありませんね。
世の中、ままならない・・という事でしょう。