【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

春を待つ深窓の令人

2015-02-14 19:01:08 | リラのお気楽ユメ日記













庭は・・(中略)
見たところ死と悲しみのような
葉のない木が立っていた。
けれどもそれはただ見たところだけだった。
命の血は木々の心の中にある。
やがて、青い葉とピンクの花の
花嫁姿で自分達を装うだろう。
そして一番沢山に吹き溜りが
重なっている所に横たわっている小金は、
やがて朝のラッパを吹くだろう。                   
               【「エミリーの求めるもの」 第16章】
 









【午前6時50分の空】







   こんなダイナミックな空で明けた今朝。
  屋根には薄っすらと雪も。
  それにしても今朝の冷えたこと!

   軒下に置いていた如露の水に
  氷が張っていたのも今年初めてです。

   日中は青い空に大きな白い雲がポカン、ポカン。
  そんな雲が風に乗って流れて行き、
  千切れたり、くっついたり、形を自在に変えながら。

   まだまだ外は寒いけれど、日溜りから眺める空は、
  春が近付いている予感。何だか嬉しくなりますね。






   さて、冒頭の写真。
  昨日、出先で思わず
  買ってしまった “春”。

   嬉しい事に既に満開
  だからでしょうか・・。
  思い切り値下げ価格。

   おまけに青とピンクは
  庭に存在していますが、
  白はありません。

   即買いとなった事は、
  言うまでもありません。

   帰りの狭い車内では、
  このヒヤシンスの花の
  香りで咽(むせ)返る程。

   「いたづらに
     葉を結びあり
      ヒヤシンス」

         ~高浜 虚子

   ヒヤシンスは美しい花だけでなく、肉厚で長く、
  ツヤツヤとした緑色の葉も人気のようです。

   その長い葉が重なり合って結ばれているように見える・・。
  この句は、そんなヒヤシンスの特徴をよく捉えていますね。

   ヒヤシンスは、その高貴な姿から
  深窓の令嬢や令人に思えて仕方ない私ですが、
  ひょんな事から、セントポーリアの花言葉が
  「深窓の美人」 と知りました。

   確かにセントポーリアは、その環境から。
  ヒヤシンスは見かけから・・と言ったところでしょうか・・。

   尤も、白色のヒヤシンスの花言葉は、
  「心静かな愛」 ですけれど。

   そうそう、これも一足早く咲いた、
  (昨日の)菫のバッグ、窓辺に吊り下げました。
  いずれにしても芳香溢れる春が待ち遠しい気がします。