その朝は霧と光明に溢れた 盃のようであった。 アンの立っている片隅には 水晶のような露を湛えた 薔薇 が 豊かに咲き始めていた。 【「アンの愛情」 第40章】 |
【朝焼けの空】
起床時は、南の空が真っ赤に染まる朝焼けに。
(上記の写真は、それから少し時間が経った空)
こんな空が示すように、昨日までとは打って変わって、
今日は一日中、どんよりした曇り空となりました。
ただ、日射しはなくても、
気温は引き続き暖かくなっています。
この暖かさ、もう暫く続くようですね。
さて、一昨日の
蕾の薔薇は、時を経て
こんな風に。
今の季節は、
開花まで
本当にゆっくり、
ゆっくり。
それは1枚、1枚、
ベールを剥(は)がす
かの如く。
ところで、こちらの
象牙色の薔薇。
私が勝手に
『白い貴婦人』 と、
呼んでいるものです。
勿論、秋薔薇独特の
芳醇な芳香と格調高さ
から、この名前は
気に入っているのですが。
しかしながら、その時々で、
様々な表情を見せる薔薇。
今日の薔薇は、この秋の咲き染めです。
内側に、ごく淡いピンクを秘めていて。
だからでしょうか、乙女チックな薔薇に思えたり。
恥じらったり、ある時は物想いに耽(ふけ)ります。
そう、見る人間の目によっても変わるのでしょうね。
変幻自在の薔薇・・所謂、魔法の薔薇ですね。