【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

映画 「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」

2016-12-14 19:38:35 | 映画の香り














   今季一番の寒波がやって来ているようですね。
  室内にいると、それほどでもありませんが、
  外に出ると、風の冷たさにびっくりします。

   今年の冬は、これまでそれ程の寒さを感じずに来ましたが、
  週末に向けて真冬並みの寒さになるとか。

   尤も来週になれば、再び暖かくなるそうですが。
  暖かかったり寒かったり。体調管理には気を付けなければなりませんね。








 







   
   さて、昨日は本当に久し振り、映画を観て来ました。
  メリル・ストリープとヒュー・グラント主演のこの映画は、
  予告段階から絶対に観ようと決めていたものです。

   メリル・ストリープの映画は、これまで何度か観ましたが、
  今回も相変わらず素晴らしかったです。

   演技達者な彼女の役は、実在したソプラノ歌手、
  フローレンス・フォスター・ジェンキンス(1868~1944)。

   ソプラノ歌手となっていますが、
  その実態は? と言いますと・・実は、稀に見る音痴なのです。

   とは言え、人一倍、音楽に対する情熱があり、
  音楽の持つ力を心から信じている・・。

   音楽があったからこそ、重い病気があるのに(梅毒)、
  ここまで生きて来られたとも。
  (医師もここまで生きているのが信じられないと言っていました)

   そして、夫を演じるヒュー・グラントもコミカルで紳士的、
  陰になり日向になり妻を支える献身的な役が、ピッタリでした。
  尤も、(それなりに)訳アリではあったのですが・・

   伴奏担当のサイモン・ベルハークも、コミカルで
  重要な役どころを担っていて、憎めないキャラ。
  ピアノの腕前も素晴らしかったです。

   前述のソプラノ歌手の話に戻りましょう。
  彼女の十八番は、モーツァルトの 「魔笛」、第2章のアリア。
  超絶難曲と言われているものです。

   その曲を彼女は必ず歌う訳ですが、
  音程の外れた高音が、キンキンと響き渡ります。
  観客は、最初ビックリし、やがて笑い、頬を膨らませる・・。

   しかしながら彼女自身は、大真面目に取り組んでいましたから、
  そんな反応さえも、音楽を楽しんでいるのだと心から信じて疑いません。
  同時に彼女は、観客達の笑顔が大好きだったのです。

   尤も、不思議な事に、いつの間にか観客も
  彼女の魅力に、どんどん引き込まれて行くのですが・・。
  勿論、私自身も。

   そうそう、音楽の殿堂、カーネギーホールで行われた、
  リサイタルの観客動員は、未だに破られていないそうですね。

   それにしてもリサイタルの行なわれた1944年と言えば、
  第二次大戦の末期。当時の日本と比べ、アメリカの豊かさと言ったら・・。

   各所で流されるBGM 。
  クラシックな映像と衣装やセットと相まって、
  たっぷり雰囲気を味わわせて頂きました。

   どこかしら切なくて・・それでいて楽しくて。
  素晴らしい映画でした。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿