![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/87/fa3ea2651a73df2ec518c2940b7ac5d2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/bc/a9a114f843e617ec1d5f788eb86411b6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/fc/a3d121dc48e851b863337e990c85df68.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/dd/39748aa52dffe5f65d6cfd0d0c8e48e2.png)
キャサリンはまず、有名な服装店に行った。 夢見る公爵夫人 という感じの、 ほっそりした初老の フランス婦人が彼女を迎えた。 (中略) 夢見る公爵夫人 といった態度はどこへやら、 店主は甲高い声でマネキンたちに 矢継ぎ早に命令を下し始めた。 「・・・ 明るい灰色のスーツと、 “秋の吐息” というあのローブを マドモアゼルにお見せして。 マルセルは ミモザ色 の 可愛らしいスーツをね」 【A・クリスティー作 「ブルートレイン殺人事件」】 |
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/dd/39748aa52dffe5f65d6cfd0d0c8e48e2.png)
昨日の朝とは一転して爽やかな朝を迎えました。
昨夜も夕立から一気に秋に。
おまけに雨上がりの東の空には、
明日(8日)、下弦を迎える半月のお月様。
それはそれは美しいものでした。
そして今日。
昨夜から引き続き虫の大合唱が、
つい先程まで聞こえて来たものですが、今は静かです。
その上、アゲハ蝶や紋白蝶なども気持ち良さそうに飛び交っていて。
何だかこちらまで楽しくなります。
さて、今日の薔薇。
私はこれまで花びらがカールしているそれを、
一様に 「公爵夫人の薔薇」 と呼んで来ました。
でも一見、同じように見えても明らかに違うのもあります。
どんな名前にしようかと思案していましたが、やっと決定。
今日のタイトルにもなった 「夢見る公爵夫人」 と。
尤も先日来から盛んに登場している、
A・クリスティーの小説からの拝借ですけれど。
以前から感じていましたが、彼女も明らかに 同類。
訳者は違えど、言葉遣い、描写など共通点が至る所に。
例えば、「頭のてっぺんから爪先まで」 「崇拝者」 等など・・。
黄色の薔薇を 「金色の薔薇」 と言ったのは アン ですが、
「ミモザ色」 も素敵! 私もせいぜい使い分ける事に致しましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/13/6e7b15d1d65647dfdbb151c389a19757.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/44/051de60e5bc77d7f5d6b1d7d386e94c8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/62/63d9f36d4d292ca0bb585e7260751a3b.jpg)
一方、「夢見る公爵夫人」 に対し、こちらは静かに佇むセージ。
「青い貴婦人」 といった処でしょうか。冷静、かつ沈着なイメージです。
それにしても、庭には公爵夫人や貴婦人たちが勢揃い。
季節の移ろう今の季節、どうやら庭では虫の合唱やオーケストラをバックに、
社交界デビューが盛んに繰り広げられているのかも知れませんね。