【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

早春の主役

2015-02-16 18:23:08 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編













「このために
どんなに時間を費やした事かしら。
それにこの材料もあの人に
無理をかけたに違いないわ。
何て優しい人でしょう」
と、アンは言った。    
               【「アンの夢の家」 第17章】
 







   雲、一つない快晴の朝を迎えました。
  こんな空は、本当に久し振り!!

   ただ、放射冷却なのでしょうね。
  起床時は今日も思いの外、冷えました。

   しかしながら日中は、ぽかぽか。
  日溜りは、すっかり春の陽気です。


















     さて、そんな春を思わせる今日。
    今の私は、毎日のように庭の菫の状態を
    観察する日々が続いています。

     尤も、どうにも待ち切れなくて、
    バッグに菫の花を咲かせたばかりですが、
    今日は、菫のカップでお茶を。



   幸い、バレンタインデーの
  残りのチョコもありますし。

   一週間振りですね。
  『カフェ「薔薇の詩
  (ポエム)』、開店です。

   今日のカップは、
  既に登場したものです。

   その季節の花のカップで
  お茶を嗜(たしな)むのは
  私の秘かな楽しみと
  なっています。

   そうそう今日は、
  周りを手作り品で
  固めてみました。

   描いたばかりの菫の
  鉢カバーに薔薇のランプ。

   そして薔薇の
  ランチョンマット・・と。
  いずれも手描きです。
  何だか幸せ~!

   最近の私は、不精をして?
  専ら市販品に描くばかり。しかも手持ちの。

   でも、人に差し上げるのは、そういう訳には行きませんものね。
  それに自分が良いと思っても、好みがありますし・・。

   又、アン のように、
  分かって下さる人ばかりではありませんし。

   そこが手作り品をプレゼントする難しさです。
  ~なんて、話が逸れました。

   甘いチョコと、イタリアンローストのほろ苦い珈琲が絶妙です。    
  薫り高い珈琲が入りましたよ ~

春を待つ深窓の令人

2015-02-14 19:01:08 | リラのお気楽ユメ日記













庭は・・(中略)
見たところ死と悲しみのような
葉のない木が立っていた。
けれどもそれはただ見たところだけだった。
命の血は木々の心の中にある。
やがて、青い葉とピンクの花の
花嫁姿で自分達を装うだろう。
そして一番沢山に吹き溜りが
重なっている所に横たわっている小金は、
やがて朝のラッパを吹くだろう。                   
               【「エミリーの求めるもの」 第16章】
 









【午前6時50分の空】







   こんなダイナミックな空で明けた今朝。
  屋根には薄っすらと雪も。
  それにしても今朝の冷えたこと!

   軒下に置いていた如露の水に
  氷が張っていたのも今年初めてです。

   日中は青い空に大きな白い雲がポカン、ポカン。
  そんな雲が風に乗って流れて行き、
  千切れたり、くっついたり、形を自在に変えながら。

   まだまだ外は寒いけれど、日溜りから眺める空は、
  春が近付いている予感。何だか嬉しくなりますね。






   さて、冒頭の写真。
  昨日、出先で思わず
  買ってしまった “春”。

   嬉しい事に既に満開
  だからでしょうか・・。
  思い切り値下げ価格。

   おまけに青とピンクは
  庭に存在していますが、
  白はありません。

   即買いとなった事は、
  言うまでもありません。

   帰りの狭い車内では、
  このヒヤシンスの花の
  香りで咽(むせ)返る程。

   「いたづらに
     葉を結びあり
      ヒヤシンス」

         ~高浜 虚子

   ヒヤシンスは美しい花だけでなく、肉厚で長く、
  ツヤツヤとした緑色の葉も人気のようです。

   その長い葉が重なり合って結ばれているように見える・・。
  この句は、そんなヒヤシンスの特徴をよく捉えていますね。

   ヒヤシンスは、その高貴な姿から
  深窓の令嬢や令人に思えて仕方ない私ですが、
  ひょんな事から、セントポーリアの花言葉が
  「深窓の美人」 と知りました。

   確かにセントポーリアは、その環境から。
  ヒヤシンスは見かけから・・と言ったところでしょうか・・。

   尤も、白色のヒヤシンスの花言葉は、
  「心静かな愛」 ですけれど。

   そうそう、これも一足早く咲いた、
  (昨日の)菫のバッグ、窓辺に吊り下げました。
  いずれにしても芳香溢れる春が待ち遠しい気がします。

華麗なる? リサイクル ~ バッグ編 Ⅲ

2015-02-13 18:55:38 | 私の手作り夢時間







【鉢カバーとして】







炉の火はちらちらと
様々な物に照り映えていた。
(中略)
壁に掛けてある絵の額縁に。
張り出し窓に作った庭から摘んだ
花瓶に一杯挿してある水仙に。アン自身に。
アンは縫物を側に置いて
小さなテーブルの側に座り、
手を膝の上で組み合わせたまま
火の中の絵を辿っていた ――
                  【「アンの夢の家」 第29章】







   起床時には日の出を見、
  午前中は太陽の恩恵に与(あずか)りましたが、
  天気予報通り、午後から雪が降る寒い一日となりました。

   ただ、積もるまでには行きません。
  やはりと言いますか・・普段、雪などほとんど
  縁のない者にとって、雪は “わくわく” の対象に他なりません。 

   












   さて、こんな雪の日。
  家にこもって
  手仕事にいそしむには
  持って来いですね。

   今日の アンのように
  薪の爆(は)ぜる
  音を聞きながら・・。

   ~なんて、
  「想像の余地」 には、
  事欠きません。

   昨日もお伝えした
  通り、一足早く、
  バッグに菫(すみれ)
  の花が咲きました。

   本来でしたなら、
  まだまだ手を加えるの
  ですが、思い切って
  控えました。

   それに手を加えた
  からと言って、良くなる訳でもありませんし。
  この辺が切り上げる潮時かと。

   一応、鉢カバーとして、オリヅルランを入れてみましたが、
  春になってお弁当などを入れて出掛けるのにも
  いいかと思い直してもいます。

   忘却の彼方にあったバッグですが、
  本来の使われ方をすれば、喜んでくれるかも知れませんね。

宿る風格 ~ 絵になった薔薇

2015-02-12 19:40:58 | 私の手作り夢時間












   雲の中に日の出を見た今日。
  午前中は照ったり曇ったりを繰り返していましたが、
  午後になってパラパラ・・。

   しかしながら、お天気雨の状態で、すぐに上がりました。
  気温は今日も比較的高め。過ごし易くなっています。

   そんな中、匂い菫(ニオイスミレ)の蕾を発見。
  まだまだそれは小さくて触れれば壊れそう。

   菫も例に洩れず、開花の時期の情報を
  どこからかキャッチしたようです。
  











   さて、小さいとは言え、
  菫(すみれ)も蕾を
  付け、菫大好き人間の
  私としては、いよいよ・・
  の感を強くしています。

   ただ、どうにも
  待ち切れず、
  “咲かぬなら
  咲かせてしまおう”

   ~とばかり、
  菫の絵を描く事に
  したのですが・・。

   残念ながら、
  意気込んだ割には
  今日のアップには
  間に合わなかったと
  いう訳です。

   8割方出来ているの
  ですが、ここからが
  肝心ですものね。

   そんなこんなで。
  代わりに薔薇を咲かせる事に。(直近に描いた薔薇)
  ランプにはレースを付けて、ちょっとお洒落に。

   話が前後しました。描いたのは右上の写真のバッグ。   
  実は、これも 「捨てる袋」 に仕分けしていた物。

   牛革で素材は良いものの、一度も使わないまま、
  長い事、箪笥(タンス)の肥やしとなっていた代物です。

   捨てようと思っていた物ですから気楽です。
  吊り下げ用の鉢カバーにでもしようかと。

   それにしても、またもや物が増える羽目に。
  困ったものです。

庭の静かな主役たち ~ 蕾編

2015-02-11 18:45:05 | 香る庭の花綴り

【「ヒマラヤ雪の下(ヒマラヤユキノシタ)」】








今のこの暗い、陰気さをも愛した。
どういう訳か、周りの陰気な、
人待ち顔の景色の中には ――
あたかも、これは咄嗟とっさ
彼女が思った事なのだが ―― 
あたかも春が来るのを恐れているような ――
突き刺す如き悲しみが漂っていた。     
               【「エミリーの求めるもの」 第10章】







   こんな朱鷺色の
  空で明けた今朝。

   昨日と違って、
  今日は暖かくなる筈
  だったのでは・・?

   期待していただけに
  変わらぬ寒さに
  震えます。

   少々、気持ちが
  はやったようです。

   尤も空を見る限り、
  優しい春の色。癒されます。

   



                                       【ヒヤシンス】
   さて、今日は少々、
  寒さが緩んだとは
  言え、まだまだ
  冬枯れの景色の中。

   そんな中、いつも
  不思議に思うのですが、
  確実に春の球根が
  芽を出しています。

   本当にどこで
  どんな風にスイッチが
  入るのでしょうね。   

   そうそう、忘れて
  ならないのは 「ヒマラヤ雪の下(ヒマラヤユキノシタ)」。
  ピンクの可愛い蕾を付けました。ひっそりと。

   この花、冬の寒さは勿論、
  夏の暑さや湿度にも強く、花期も長いと来ています。

   おまけに咲く場所も選びません。
  日陰だって何のその。その上、どんどん増える・・。

   花だって可愛いですものね。ただ、どうしてなのでしょう。
  人気のある花とは言えません。あまりにも丈夫なせいでしょうか。

   決して出しゃばらず、謙虚な花ですのに。
  ~なんて、ヒマラヤユキノシタの知った事ではありませんね。
  世の中、ままならない・・という事でしょう。

冬空に佇む洋館

2015-02-10 18:58:18 | レトロ(素敵)な空間~散策














・・・一同は町に着き
「ぶなの木屋敷」 へ向かった。
それは全く古い立派な屋敷で、
街道から引っ込んだ所に、青々としたにれや、
枝葉を差し交わすぶなの木立に囲まれていた。    
                        【「赤毛のアン」 第27章】






   昨日は今年一番の寒さだったそうですが、
  今朝も昨日以上の寒さとなりました。思わず、ブルッ。

   日中は、日射しもありましたから、
  少しはましだったかも知れません。
  頬に当たる風は冷たいものでしたけれど。












   さて寒空の下、野暮用で街へ。
  この所、外出するにしても、そそくさと用事を済ませ、
  一目散に家路を辿る日々。

   今日は少々、遠回りをしてあの場所へ。
  そう、「アン気分に浸れる場所」。随分、久し振りです。

   まだ建物は残されていて、外から見る限り、
  別段変わった様子は見られません。

   メインの建物にも人がいるようで、
  苺(いちご)と花の即売も。何だかホッ。
  手作りの看板が出ていますね。(冒頭の写真)

   ただ、違うのは・・。
  林のように鬱蒼(うっそう)と繁っていた木々が
  伐採(ばっさい)されていて、見晴らしが良くなっています。

   残念なのは、リラ版 「雪の女王」 と崇めた梨の原木や、
  「金の松明(たいまつ)」 の 【メタセコイア】 までも
  思い切り切られて。天まで届く? ような大木でしたものね。

   そう言えば、「ぶなの木屋敷」 ならぬ、
  「ポプラの木屋敷」 のポプラも同じ運命でしたね。

   こんな風に思い入れのあった木が、
  どんどんなくなって行ってしまいます。

   今日も以前、お屋敷のあった場所を通ったのですが、
  今では当時の面影すらありません。

   趣きのあったそれは、何の変哲もない建売住宅に
  取って変わり、元からそこにあったように、
  すっかり馴染んだ、生活空間が広がっています。  

   久し振りの散歩は、
  ちょっぴりほろ苦さを伴ったものとなりました。

私の隠れ家空間

2015-02-08 17:45:07 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編













まだ2月です。(中略)
「後もう2、3週間で春になる。
それから又、何週間すると夏になる ――
それからお休みになり ――
グリーン・ゲイブルズや ―― 
アヴォンリーの牧場に降り注ぐ金色の日光や、
夜明けには銀色になり、正午には
サファイア色になり、
日没には真紅に染まる湾や ――( 略)                
                        【「アンの幸福」】






   休日の今日は、又々、雨となりました。
  降っているのかいないのか・・
  いずれにしても、たいした雨ではありません。

   降ったりやんだり・・を繰り返しながら、
  お昼頃には、お天気は回復。

   こんなお天気ながら(昨夜もそうですが)、
  今日も暖かな一日となりました。
  尤も、今晩辺りから再び寒くなるそうですが。

   でも、それは立春過ぎれば 「余寒」。
  もう少しの辛抱ですね。とは言え・・。

   春が来れば間もなく夏が来て・・。
  今年も、アッという間でしょう。














   ところで昨年の11月
  辺りからカメラが
  不調で、騙し騙し
  使っていました。

   先日、好意に甘え、
  ご主人がカメラメーカー
  に勤めている、友人の
  所に持って行ったばかり。

   代わりにコンパクト
  カメラを使っては
  いますが、勝手が違って
  (特に室内は)
  気に入りません。

   そんなこんなで。
  連日、カフェオープンです。

   一昨日は、甘酒の写真
  でしたので、同じカップ
  ですが、今日は珈琲を。
  ~なんて。

   ともあれ、ブログ上でのこのカフェオープンが、
  新しいカップ交換のきっかけとなっています。

   そうそう、今日もミレービスケットを頂いたのですが、
  昭和30年代当時は1枚、5銭だったとの事。

   今の価値にして安いのか高いのか分かりませんが、
  昭和の味、健在です。薫り高い珈琲が入りましたよ。 

ほっこり・・味よろし器よろし

2015-02-06 17:41:11 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編












   起床時、何もない空は本当に久し振り。
  少々、寝坊した朝は既に太陽が輝いていました。

   ただ路面は濡れていましたし、新聞にもカバーが
  かかっていましたから、雨が降ったようです。

   ところで昨日も触れましたが、立春を過ぎても
  まだまだ寒く、雪の降る日も多々ありますね。

   しかしながら言葉として、その後の寒さは 「余寒」、
  そして雪は 「春の雪」 と変わるそうです。

   これらの言葉を耳にすると、急に心が軽くなり、
  春が近付いている喜びを感じさせてもくれます。
  それにしても日本人の感性って、凄いですね。

















     さて、言葉に春を感じたところで、
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、
    開店と致しましょう。およそ10日振りですね。

     今日は、いつもの珈琲の後、甘酒を。
    発酵食品である甘酒は、
    点滴並みの栄養価があるそうですね。

   日本伝統の麹(こうじ)文化を
  象徴する食品であり、古来より愛され続けている、
  まさに日本のスローフードなのですね。

   そうそう、器は 「たち吉」。
  お茶請けは昔懐かしい素朴な味、「ミレービスケット」。
  高知市のお菓子メーカーです。ついつい手が出て止まりません。 

土と炎が知っている・・・

2015-02-05 18:16:56 | 趣味の器(壺)~その他


  








   昨日、立春を迎えて暦の上では春。
  例年なら次に続く文章は、まだまだ厳しい寒さ・・
  となる筈ですが、こちらは昨日も今日も暖かくなっています。

   ただ今日は薄日程度の日射ししかありませんから、
  温度の割に体感的には寒く感じるかも知れません。

   とは言え、家の中でストーブを消している
  時間は確実に長くなっています。











 






   さて、思わず粗相して口を割ってしまった物、
  いいえ、それならまだしも気に入らなくなって、
  本来あるべき場所から、はみ出してしまった物等など。

   今日は我家の庭に、あちこち点在している壺たちの話題を。
  それらには、前述のように何らかの事情があります。

   大きな物はテーブル、あるいは椅子代わり。
  はたまた花台(鉢置き)となったり。
  そうそう、今は使わない大きなすり鉢も花台に。         

   本来なら、ゴミと化してもおかしくない物が、
  結構、重宝されている事に我ながら驚いています。
  庭で再び生き返ったという訳です。

   それに茶色の壺は、緑にも良く合って。
  元々、土物ですものね、土との相性が良いのは当然でしょう。

   又、じっと眺めていると、不思議な空間。
  ここでは歪(いびつ)な形の物だって、
  趣きのある物に感じられます。  

春の気立つ

2015-02-03 21:20:38 | 香る庭の花綴り














黒ずんだ森、物想いに耽る牧場、
かつては花咲いた肥沃な谷間などに、
一種の魔力のこもる静寂が目に見えぬ
マントのように掛かっていた。
大地は働いた後の骨休めの眠りを
じっと待っている老人を思わせた。                 
                 【「アンをめぐる人々」 6.】






   今日のタイトルとは、およそ不似合いな
  重く垂れ込めた空で明けました。

   今日は節分。恵方巻きなるものも頂きました。
  (その年の恵方に向かって巻き寿司を無言のまま
  丸かぶりすると幸せが訪れると言われている)

   因みに今年の恵方は西南西とか。
  とは言え、こんな行事がある事は、
  子供の頃に遡るまでもなく、最近まで露知らず。

   しかしながら、お寿司は好きですし、
  幸せになる事なら、乗っかりましょう。
  ささやかながら経済貢献? という訳です。










                                 【ローズゼラニウム】
   さて庭の匂い菫は、
  開花までもう少し
  待たねばなりません。

   それでも2月の
  声を聞きますと・・。

   菫の季節が
  近付いた気がして、
  心もはやります。

   それにパンジーや
  ヴィオラに至っては、
  一時に比べれば
  随分、増えました。

   「菫程な小さな
  人に生まれたし」

       ~夏目漱石

   (もし生まれ変わる
  のなら、今度は菫位の
  小さな人になりたい)

   明治時代の男性って、
  繊細な心を持って
  いたのですね。

   そう言えば、乃木大将などの
  軍人だって、相当な詩人でしたものね。
  世が世なら・・と言われていたものです。

   夏目漱石の親友、正岡子規に至っては、
  「花は我が世界にして草花は我が命なり」
               ~ 「吾幼児美感」 より

   と述べる程、草花をこよなく愛していたと言われています。

   ところで今年も庭に植えているローズゼラニウムが元気です。
  上が枯れても切り詰めれば春には再び芽が出るのですが、
  その場合とでは花芽の数が雲泥の差です。今年も楽しみです。