だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ホウ・シャオシェンのオムニバム

2006-09-16 21:03:57 | 映画
映画監督ホウ・シャオシェン(侯孝賢)は広東省で生まれましたが、1歳で家族と台湾へ移住。高卒後、兵役を経て国立芸術専科映画演劇科を卒業。助監督、そして80年に監督デビューしました。

私が監督を知ったのは、ちょっと遅くて「悲情城市」(89)。なにせ、この映画に出演したトニー・レオンを見たかったから…。中国語がしゃべれないトニー・レオンのために、セリフがない聾唖の役を当てたという作品なんですね~。監督が、そうまでして起用したかったトニーって…♪

監督とトニー・レオンは、「フラワーズ・オブ・シャンハイ」(98)で再会。19世紀末の上海の遊郭を舞台に、羽田美智子、ミシェール・リー、カリーナ・ラウと眩い花たちとの恋物語でした。女将のレベッカ・パンが貫禄でした。

そして最新作が、「百年恋歌」です。この映画の配給会社プレノンアッシュは南青山にあり、香港映画に夢中で何度も何度も通いました。(現在の地になる前の“香港電影通信”の時代から。“飲茶倶楽部”の会員もやってました)ここは、香港映画ファンの聖地です。(今はアジア全域ね)

「百年恋歌」は、3つの時代の恋物語を描いています。『恋愛の夢』は、1966年の高雄が舞台。夏のビリヤード場、明日には兵役に付く青年と少女との恋物語。

『自由の夢』は、1911年の遊郭。革命を志す青年と、久しぶりに再会した美しい芸妓の叶わぬ恋物語。『青春の恋』は、2005年の大都会に住む男女。苛立ちや迷いを抱えながらも惹かれ合う2人の恋物語。

3つの物語を語る出演者は、「嶺街少年殺人事件」(91)でデビューしたチャン・チェンと、中国映画だけでなく「トランスポーター」(02)にも出てる、スー・チー。私的には、 1911年の遊郭の恋が気になります。この時代や、運命に翻弄される恋に惹かれるのです。ううっ…。
コメント (2)
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