だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ヒジュラって、なに?

2007-03-01 21:26:49 | 映画
インド映画というと、底抜けに明るく楽しい、音楽とアクション満載の、“スーパースター・ラジニカンート”の映画を思い浮かべます。(大ファンなんだもん!)かつてはサタジット・レイ監督の「大地の歌」(55)に代表される、シリアスな内容の映画が多く上映されてきました。 時代と共に変わっていくんですね。

そのラジニ主演の「ダラパティ/踊るゴッドファーザー」(91・未)、監督はマニ・ラトナム 。(ビデオ、持ってます♪)この映画の撮影を担当していた、サントーシュ・シヴァン。監督2作目に、現代インドの問題作を製作しました。なんたって、トランスセクシャルですもの!

題名は、「ナヴァラサ」(05)。ナヴァラサとは、9つの感情を示すそうです。(1)シュリンガーラ=愛情 (2)ハースィヤ=滑稽 (3)カルナ=慈悲 (4)ラウドゥラ=憤怒 (5)ヴィーラ=勇武 (6)ヴァーヤナカ=恐怖 (7)ヴィーバッツァ=嫌悪 (8)アドゥップタ=驚愕) (9)シャーンタ=平和

物語の舞台は南インド。13歳の少女シュエータは、ある日、叔父のガウタムが女装しているのを目撃。問いただすと、自分は男だけど心は女性だと説明します。これからクーヴァガム村で始まる、“ヒジュラ”の祭に参加するんだそうな。

驚くシュエータは、ちょうど両親が不在なのをいいことに、叔父の後を追います。途中の道は、オカマさんがいっぱい!みんなクーヴァガム村を目指しています。シュエータは、北インドから来たボビー(ボビー・ダーリン!)と出会い、反発しながらも2人の旅が始まります。果たして?

ところでこのヒジュラの祭とは、南インドに実際にある『女装フェスティバル』。男性が女性になるというこの祭り、現在では“サード・ジェンダー”が30万人も集まる大祭なのです。NYやサンフランシスコなどでいう、“ゲイ・フェスティバル”ですね。インドにもあるんだ~!

インドというとまず思い浮かべるのが、色。サリーなどの鮮やかな色が、この祭りの華やかさをより強調します。なんたって監督は、元カメラマンだし。ただし、この映画は、モーニング&レイトショー。うむ、見れるかな?DVDかな?
コメント
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