だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

モリス的生活

2008-12-07 20:49:51 | 展覧会
あっ、この模様見たことがある!と言う方も多いはず。どんな模様かというと、英国の植物や果物、伝統的な鳥獣模様…などが緻密に描かれた、まるで壁紙のような美しさ。

上野の東京都美術館で、開催の「生活と芸術 アーツ&クラフツ展」(ウィリアム・モリスから民芸まで)では、ウィリアム・モリスを中心とした“アーツ&クラフツ”と呼ばれるデザイン運動を紹介します。

ではウィリアム・モリスとは?1834年3月24日ロンドン生まれ(1896年10月3日没)の詩人でデザイナー、マルクス主義者で思想家でした。モリスは1861年“モリス・マーシャル・フォークナー商会”を設立。ステンドグラスや家具などを制作していました。

75年にはフォークナー商会を解散し、後は自身でモリス商会として作品を制作しています。ではアーツ&クラフツとは?英国では産業革命が起こり、大量生産の時代がはじまります。そんな時、手仕事の素晴らしさを見直し、自然や伝統に美を見出そうという運動が起こったのです。

インテリア製品や生活用品、美しい書籍など、でも過剰な装飾ではなく、シンプルな美しさをとり入れたライフスタイルを目指しています。なんだか現在に通ずるものを感じます。まさに生活と芸術を結び付けようとしたのですね。

今回の展覧会では、モリスの内装用ファブリック“いちご泥棒”(1883)、“タペストリー・森”(1887)の他、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの“聖ゲオルギウス伝ステンドグラス(パネル)”(1862年頃)、エドゥアルト・ヴィンマー=ヴィスグリルの“ブラウス”(1914年頃)など。

さらには、日本の芹沢介作“沖縄絵図六曲屏風”(1940)なども展示されます。出展の多くは、ヴィクトリア&アルバート美術館収蔵のもの。インテリアに関心のある方にも、お勧めです。
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