だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

シェルブールをもう一度。

2008-12-25 16:00:56 | 映画
「シェルブールの雨傘」(63)は、セリフのない、すべて歌で進行するという作品でした。登場人物の心情や会話もすべて歌。そういえば「ウエストサイド物語」(61)や、舞台の「キャッツ」「エビータ」「オペラ座の怪人」「ジーザス・クライスト・スーパー・スター」などは、みんなそう。

いわゆるミュージカル。物語に歌が挿入されるのとは、違います。ああ~、ミュージカルって大好き!ジャック・ドゥミ監督の「シェルブールの雨傘」で主演を演じるのは、若き日のカトリーヌ・ドヌーヴ。1943年生まれのドヌーブは当時20歳。美しい~。

フランス北西部に位置する港町、シェルブール。傘屋で働く少女ジェヌヴィエーヴ(ドヌーヴ)は、自動車修理工のギイ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)に夢中。母親で未亡人のエミリー夫人(アンヌ・ヴェルノン)は、娘のジェヌヴィエーヴが心配でなりません。

やがてギイのもとに、アルジェリア戦線への徴収令状が届きます。戦争に引き咲かれた恋人たち。ギイのいないジェヌヴィエーヴは、妊娠に気付くのでした。そんな時、宝石商のロラン・カサール(マルク・ミシェル)から、妊娠を承知で求婚されます。

結婚して2年後、負傷したギイが帰国するのですが…。フランスを代表するミュージカル作品の代表曲“I Will Wait For You”と、“Watch What Happens”。作曲したのは、ミシェル・ルグラン。一度聴いたら、自然と口ずさんでしまう名曲ですね。

ドゥミ監督とミシェル・ルグランは、「ロバと王女」(70)「モン・パリ」(73)「ベルサイユのばら」(79)「想い出のマルセイユ」(88)などでも組んでます。ルグランといえば、スティーヴ・マックィーン主演「華麗なる賭け」(68)の主題歌“風のささやき”が大好き!歌っていたのは、ノエル・ハリソン。

最新作は「DISCO ディスコ」(08)。1932年生まれのルグランは、音楽界の巨匠ですね。「シェルブールの雨傘」のリバイバル公開で、もう一度、監督とルグランのコラボを楽しみましょう!
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