だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

中国近代戦史映画

2008-12-12 22:24:38 | 映画
中国の映画監督フォン・シャオガン(馮小剛)のフィルモグラフィーには、グォ・ヨウ主演の「再見(ツァイチェン)のあとで」(93)の脚本。アメリカとの合作映画「ハッピー・フューネラル」(01)の監督・脚本。この映画には、ドナルド・サザーランド、グォ・ヨウ、ロザマンド・クワン、ポール・マザースキーが出演。

グォ・ヨウ主演「わが家の犬は世界一」(02)では、製作総指揮を担当。グォ・ヨウは私の好きな俳優。他にも未公開作が何本かあります。監督・脚本の「イノセントワールド/天下無賊」(04)では、アンディ・ラウ、グォ・ヨウ、リー・ビンビン、チャン・ハンユーが出演。

続く「女帝/エンペラー」(06)でも、監督・脚本を担当。この映画では、チャン・ツィイー、ダニエル・ウー、グォ・ヨウ、リー・ビンビンと、お馴染みの名前が見えます。どうやら、監督お気に入りの俳優たちのようです。

最新作「戦場のレクイエム」(07)にも、同じ名前があります。原作は中国の小説家、ヤン・ジンユエン(楊金遠)の短編『官司』。(意味は“訴訟”。日本では未訳です)

第2次世界大戦後、中華人民共和国建国(1949年)前夜。人民解放軍と国民党軍の熾烈な戦い“准海戦役(わいかいせんえき)”が勃発。人民解放軍139団3営第9連隊長のグー・ズーティ(チャン・ハンユー)は、『旧炭鉱を死守せよ』という命令を受けます。

部下48名と共に、『撤退ラッパが鳴るまで』と圧倒的な数を持つ国民党軍に相対します。しかし、その攻撃に部下たちは次々と戦死。瀕死の部下が、『ラッパの音が聞こえた…』と言っても、グーには聞こえていない。他の部隊はすでに撤退し、彼の部隊だけが残っていたのでした。

結果、グーの部隊は全滅。戦場に散った部下たちは名誉の戦死とはならず失踪者となり、残ったグーの運命も厳しく険しいものとなってしまうのでした。果たして、ラッパは鳴ったのか?

中国の歴史は難しく、大ヒットした“三国志”を描いた「レッドクリフ」(08)はエンタティメントとして楽しめますが、近代戦史はリアルですね。「レッドクリフ」で趙雲を演じたフー・ジュンが、第139団団長役で出演しています。グォ・ヨウが出ていないのが残念ですが。

主演のチャン・ハンユーは、監督作品の常連。実力派俳優の演技に注目です。
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