だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

交差する3人の男

2010-09-10 21:49:48 | 映画
クロッシング」(09)と聞いてすぐに思い出したのが、「クロッシング・ガード」(95)でした。ご覧になりました?「インディアン・ランナー」(91)で監督デビューしたショーン・ペンが、「カリートの道」(93)を挟んで、監督した2作目です。

監督・製作・脚本は、ショーン・ペン。撮影は、「未知との遭遇」(77)「天国の門」(81)などのヴィルモス・ジグモンド。幼い娘を自動車事故で亡くした父親(ジャック・ニコルソン)と、犯人(デヴィッド・モース)との物語。

過失を許せず、出所を待って復讐を誓うニコルソンと罪の意識に苦しむモースの演技が素晴らしかったことを覚えています。未見の方はぜひ。ちなみに原題は、日本で言うと“緑のおばさん”、交差点を守る人。人生の交差点をどう進むか…

「クロッシング」の監督アントワーン・フークアの作品には、「トレーニング デイ」(01)「ザ・シューター/極大射程」(07)などがあります。「トレーニング デイ」では、デンゼル・ワシントンがアカデミー賞主演男優賞を受賞。男っぽい作品がお得意。

原題は“BROOKLYN”S FINEST”、ブルックリンの警官たちを意味します。舞台は、犯罪多発地区のブルックリン。ベテラン警察官のエディ(リチャード・ギア)は、退職を目前にしていました。野望も野心も抱かず、無難な毎日。

エディに与えられた最後の仕事は、最も苦手な新人教育でした。熱意に満ちた若者と自分の人生を照らし合わせ、苛立つエディ。病弱な妻と5人の子供たちを持つ、麻薬捜査官のサル(イーサン・ホーク)。新居購入のため、お金の工面に奔走。

しかし麻薬捜査の度に大金を目にし、徐々に正義感が揺らぎはじめます。出世のために、潜入捜査の仕事を受けるタンゴ(ドン・チードル)。腐敗が進む警察組織に不満を募らせながら、潜入先のギャングのボスに惹かれはじめます。

決して交わることのないはずの3人。警官による強盗殺人事件をきっかけに、男たちは交差するのです。ボスのキャズ役にウェズリー・スナイプス、警察の上司ホバーヅ副署長にウィル・パットン、スミス捜査官にエレン・バーキン。

「綴り字のシーズン」(05)「消えた天使」「アイム・ノット・ゼア」「ハンティング・パーティ」(07)「最後の初恋」「HACHI 約束の犬」(08)と公開作の続く、ギアさま。こういう渋い役柄が見たかった!見ますとも。
コメント
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