だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

世界一不幸な男になろう!

2011-02-02 21:53:26 | 映画
ヒューマントラストシネマ渋谷で開催中の“DDP 監督主義プロジェクト”。1作目の「ウッドストックがやってくる!」(09)は、台湾出身のアン・リー監督が歴史の残るロック・フェスティバルを描いています。

実際のコンサートはまったく描写されず、開催を誘致した青年の視点から描いています。主役のエリオット役ディミトリ・マーティンがさわやか。複雑な役柄をさらりと演じているところが好感。未見の方はぜひ。

DDP第2弾は、「シリアスマン」(09)。監督はコーエン兄弟。いつも2人で映画製作をしているジョエルとイーサンですが、本作は監督・製作・脚本を2人で仲良く担当。兄ジョエルが脚本を担当することが多いのですが。

コーエン兄弟の代表作は数々ありますが、「ブラッド・シンプル」(84)「赤ちゃん泥棒」(87)「ミラーズ・クロッシング」(90)「バートン・フィンク」(91)「未来は今」(94)「ビッグ・リボウスキ」「ファーゴ(88)「オー・ブラザー!」(00)

「バーバー」(01)「レディ・キラーズ」(04)「ノーカントリー」(07)「バーン・アフター・リーディング」(08)と、どの作品も独自の世界を構築し、それでいてとっても良質な作品たち。大好き。

アカデミー賞作品賞、監督賞、脚色賞を受賞した「ノーカントリー」に続く本作も、第82回アカデミー賞作品賞にノミネート。(受賞は「ハート・ロッカー」)本当に世界が認める映画人ですね。

1967年、アメリカ中西部郊外の邸宅地に住む物理学の教授ラリー・ゴブニック(マイケル・スタールバーグ)。妻と2人の子供たち、実の兄と一緒に暮らす平凡で真面目なユダヤ人のラリー。

彼の今一番の課題は、ミッドウエスト大学に終身雇用をされること。そして息子ダニーのユダヤの成人儀式“バル・ミツヴァー”を無事に済ますこと。そんなラリーに数々の災難が降りかかります。

兄アーサーは無職でしかも病気、家から出て行く気配もありません。ラリーも大学で学生から賄賂を渡され…。その上、妻ジュディス(サニ・レニック)から離婚を迫られ…。まだまだ続くラリーの災難。

監督たちの少年時代に経験したユダヤ人コミュニティーを描いた本作。当然、お付き合いしますとも!
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