だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

こんな“嵐”が見たかった!

2011-04-20 21:58:33 | 映画
ウィリアム・シェイクスピア(1564~1616年)の戯曲『テンペスト』。1611年に書かれ、初演は翌1612年だったそうです。テンペストとは嵐のこと。物語の冒頭、大きな嵐が起きて船が難破します。

『テンペスト』の映画化は、サム・テイラー監督、ジョン・バリモア主演の1928年版。デレク・ジャーマン監督、ヒースコート・ウィリアムズ主演の1979年版。そして、ピーター・グリーナウェイ監督作品。

タイトルは、主人公の名前の「プロスペローの本」(91)。映画や演劇でご覧になった方には改めて紹介することもないですが、『テンペスト』はとっても面白いので未見の方には、ぜひ観劇をお勧め。

映画はDVDで見直しましょう。シェイクスピアの『タイタス・アンドロニカス』(1593~94)を映画化した「タイタス」(99)の監督、ジュリー・テイモアが再びシェイクスピアに挑みます。

テンペスト」(10)では、主人公プロスペローを男性から女性に変更。12年前、ミラノ大公プロスペラ(ヘレン・ミレン)は弟のアントーニオ(クリス・クーパー) によって地位を追われ、追放されます。

1人娘のミランダ(フェリシティ・ジョーンズ)と暮らすプロスペラは魔法を使い、妖精エアリアル(ベン・ウィショー)を手なずけていました。ある日、島の近くを通りかかった船を、嵐を起こして難破させます。

船に乗っていたのは、ナポリ王アロンゾー(デヴィッド・ストラザーン)とファーディナンド王子(リーヴ・カーニー)、弟セバスチャン(アラン・カミング)、ミラノ大公アントーニオたち。

自分とミランダを絶海の孤島に追放した、彼らへの復讐でした。そして次々とナポリ王たちに降りかかる試練。果たして彼らの行く末は?その他の共演者も素晴らしい!道化役トリンキュローは、ラッセル・ブランド。

ゴンザーローにトム・コンティ、執事ステファーノにアルフレッド・モリナ。そして島に住む怪獣キャリバンにジャイモン・フンスー。すごい!豪~華~。個人的にはベン・ウィショーとストラザーンのファン。

注目は衣装デザイン。サンディ・パウエルは「鳩の翼」(97)「恋におちたシェイクスピア」(98)「ブーリン家の姉妹」(08)「ヴィクトリア女王 世紀の愛」(09)を担当。素晴らしい!見ますとも!
コメント (2)
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