だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

東と西の間で…

2012-11-26 21:41:45 | 映画
1989年11月10日、ドイツを2つに分けていた“ベルリンの壁”が崩壊しました。覚えてますか?TVのニュースで、壁を壊す人たちの姿を流していたのをしっかり覚えています。

映画や小説では、東西ドイツと言えばスパイものや冷戦を描いたものを思い出します。その象徴“ベルリンの壁”が崩壊。衝撃的でした。大きな歴史の変換時をリアルタイムに見たのです。

そしてそこで暮らす人たちに想いは至ります。その後の経過はご存じかと思いますが、なぜ1つの国が2つに分かれたのか…どうして壁が築かれたのか…なぜ壁は崩壊したのか、勉強しましょう。

映画はそれこそたくさんありますが…ジョン・ル・カレ原作、マーティン・リット監督、リチャード・バートン主演「寒い国から帰ったスパイ」(65)では、東ドイツに潜入するスパイもの。

スーザン・アイザックス原作、デヴィッド・セルツァー監督、マイケル・ダグラス、メラニー・グリフィス、リーアム・ニーソン主演「嵐の中で輝いて」(92)では、ヒロインがベルリンのドイツ将校宅に潜入。

ヴォルフガング・ベッカー監督、ダニエル・ブリュール主演「グッバイ、レーニン!」(03)では、東ベルリンに住む母親が心臓発作で入院中に壁が崩壊し、それを隠すのに翻弄する息子の話。

ありすぎて思い出すのが大変。しかし最新作「東ベルリンから来た女」(12)は、タイトル通り東西ドイツを1人の女性を通して描きます。脚本、監督は、日本初お目見えのクリスティアン・ペツォールト。

1980年夏。それはベルリンの壁崩壊の9年前のこと。東ドイツの田舎町の病院に、バルバラ(ニーナ・ホス)という女医がやって来ます。大病院に勤務していた彼女は、左遷されて来たのでした。

その理由は、西側への移住申請を政府に拒否されたから。バルバラには、常に秘密警察“シュタージ”の監視が…。バルバラには、西ベルリンに暮らす恋人ヨルク(マルク・ヴァシュケ)がいました。

しかし、病院の同僚医師アンドレ(ロナルト・ツェアフェルト)の誠実さにも惹かれて行くのでした。果たして、バルバラの愛と決断とは?ベルリン国際映画祭銀熊(監督)賞に輝いた本作。見たいです。
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