だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ルードヴィヒとワーグナー、再び。

2013-11-03 14:48:34 | 映画
イタリアの貴族モドローネ公爵の子として生まれた、イタリア映画の巨匠ルキノ・ヴィスコンティ。多くの名作を監督し、映画ファンに感動と映画の素晴らしさを教えてくれたヴィスコンティ監督。

その中に、バイエルン国王ルードウィヒ2世を描いた「ルードウィヒ/神々の黄昏」(72)があります。感動でした。美しく、狂気の内に死んでいく王の姿は、孤独で悲惨であまりに痛ましい…。

神田の岩波ホールで上映され(1980年11月8日公開)、連日の混雑でロングラン。ルードウィヒをヘルムート・バーガー(美し!)、オーストリア皇后エリーザベトをロミー・シュナイダー

リヒャルト・ワーグナーをトレヴァー・ハワード、コジマ・フォン・ビューローをシルヴァーナ・マンガーノが演じています。もし、もし未見でしたら、ぜひ見て下さい。他のヴィスコンティ作品も。

当時184分の上映でしたが、89年3月には240分の完全版が上映されています。実在のルードウィヒは、どんな人だったのか?音楽家ワーグナーとの関係は?『ローエングリン』とは?

ドイツから「ルードヴィヒ」(12)が、やって来ます。監督・脚本は、マリー・ノエルとピーター・ゼアーの2人。ワーグナー生誕200年周年(1813~1883)を記念して、制作されました。

15歳の時、歌劇『ローエングリン』を観て白鳥の騎士ローエングリンに憧れ、作曲者のワーグナー(エドガー・ゼルジュ)を崇拝するようになったルードウィヒ2世(ザビン・タンブレア)。

ある日、父王が急死し芸術だけに夢中になっていたルードウィヒは、わずか18歳で王座に就くことに。さらにバイエルン国が所属するドイツ連邦は、隣国の衝突により戦争の危機が…

そんな時でもルードウィヒは、武器よりも詩と音楽が大切…とワーグナーを宮廷に招き入れるのでした。ルードヴィヒは、ノイシュヴァンシュタイン城を造ったことでも知られています。

歌劇から“ヴィーナスの洞窟”と名付けられた洞窟まで造ってしまった、芸術愛好家ルードウィヒ。ザビン・タンブレアは、1984年ルーマニア出身。バイオリニストで期待の俳優。楽しみ。
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