だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

アンヌ・ゲゲン先生の歴史コンクール

2016-07-14 15:58:05 | 映画
漢字は本当に難しいです。読み方が同じで何気なく使っている漢字にも、実は深い意味があったりして。書くことが減り、変換で済ませているとなおのこと。

例えば、『きせき』。『軌跡』は車輪の通ったあと。轍ですね。ではA『軌跡』は? B『奇蹟』との違いは?Aは、常識では考えられない不思議な出来事。

Bも同じ意味ではありますが、キリスト教の聖書では神の力によって起きた不思議な出来事を、特に『奇蹟』と表します。リチャード・マシスン原作、

ヴィンセント・ウォード監督、ロビン・ウィリアムズ主演「奇蹟の輝き」(98)がそうですね。なので『奇跡』は、それ以外の単なる不思議な出来事になります。

ちなみに、『預言』は神が発言した事柄で、『予言』は単に将来のことを予測したもの。いずれもキリスト教や神が係わっています。覚えておきましょう。

マリー=カスティーユ・マンシヨン=シャール脚本、製作、監督「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」(14)は、『奇跡』なので神以外の不思議な出来事というわけ。

貧困層が暮らすパリ郊外のレオン・ブルム高校。歴史教師アンヌ・ゲゲン(アリアンヌ・アスカリッド)は、新学期から落ちこぼれクラスに赴任して来ます。

厳格で教育に情熱的なアンヌは、問題ばかり起こしている生徒たちに全国歴史コンクールへの参加を提案します。テーマは”アウシュビッツ”。

そこでアンヌは、レオン・ズィゲルという人物を授業に招待します。彼は強制収容所の数少ない生存者でした。想像を超える壮絶な話を初めて聞く生徒たち。

本作は、当時18歳だったアハメッド・ドゥラメが自身の体験を基にしています。予告編を見ただけで、感動してしまいました。ぜひお勧めです。
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