だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ドレスデンの真実

2007-03-15 22:55:04 | 映画
マイブログでも何度も紹介している、ドイツ映画。最近は私のお気に入りでもあります。公開されているドイツ映画は、ハズレがないので要チェックです。そして、この映画もチェックしておきましょう!

ドレスデン、運命の日」…、なんてドラマチックなタイトルでしょう!わくわく!ポスターの絵も、見つめ合う男女の横顔、そしてウルウルの目…。いったいどんなストーリーが待っているのか、わくわく!しちゃいますね。監督は、「Re:プレイ」(03)のローランド・ズゾ・リヒター。もちろん、ドイツ人です。

この映画は、ライアン・フィリップ、スティーヴン・レイ、ロバート・ショーン・レナード、サラ・ポーリー主演作品。マイケル・クーニーの舞台劇の映画化で、2年間の記憶を失くした男が、現在と過去を行き来するミステリー・サスペンス。未見の方は、DVDで見てみましょうねぇ~。

「ドレスデン、運命の日」は、第2次世界大戦末期、“エルベのフィレンツェ”と呼ばれたドイツ東部の美しい街、ドレスデンが舞台。父の病院で看護婦として働くアンナ(フェリシタス・ヴォール)は、若く野心家の外科部長アレクサンダー(ベンヤミン・サドラー)からプロポーズされます。

父も認める2人。当然の成り行きでした。そんな時、イギリスからやって来た爆撃機が、ドイツ軍の反撃で墜落。負傷した英国兵ロバート(ジョン・ライト)は、病院の地下室に隠れることに…。アンナは偶然見かけたロバートの後を追い、地下室までたどり着きます。

敵兵と知らずに手当てするアンナ。やがて2人の間に芽生える熱い想い。婚約者のアレクサンダーとの間に生じるズレ。そして知ってしまう、ロバートの正体。うう~、物語の定石ですね。

1945年2月13日、運命の日。連合軍のドレスデンへの空爆は2度に渡って行われ、壊滅的な被害を受けてしまいます。戦争の惨劇は、歴史や文化、芸術、建造物、人…、あらゆるものを破壊してしまう…。本当にばかげた行為です。廃墟と化したドレスデンの悲劇を、戦後60年の時を経て、ようやく本格的に映画化されたのです。

あらためて、歴史の中に封印された戦争の真実を知っておきたいですね。ホント、ドイツ映画は見逃せません!
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スライは、あきらめない!

2007-03-14 21:19:45 | 映画
ビル・コンティのあのテーマ曲を聴くと、自然と感動と興奮に心震えてしまいます。それこそが、シルベスター・スタローンの「ロッキー」(76)です。スタローン自ら脚本を書き、ジョン・G・アヴィルドセンが監督、共演は妻エイドリアン役にタリア・シャイア、エイドリアンの兄ポーリー役にバート・ヤング、トレーナーのミッキー役にバージェス・メレディス。

対戦相手の黒人アポロ役は、カール・ウェザース。名もない、売れないボクサー、ロッキー・バルボアが、猛烈な訓練をするシーンに流れるテーマ曲に胸躍ったものです。ファイトシーンは、手に汗握る大興奮!ラストシーンの『エイドリア~ン!』には、涙したものです!この映画で“スライ”は、一躍トップスターに伸し上がりました!

シリーズは、「ロッキー2」(78)対戦相手は再びアポロ。「ロッキー3」(82)相手はクラバー(ミスター・T)。「ロッキー4/炎の友情」(85)相手はドラゴ(ドルフ・ラングレン)。「ロッキー5/最後のドラマ」(90)と、なっていました。よくも悪くもここまで続いたのですが、評価の方はメチャ悪くって、ラジー賞をいっぱ~いもらっちゃったシリーズでもありました。

個人的には、1作目でやめておけばよかったのに… なんですが、スライはやめる気はなかったようで、今度こそ最後と、脚本を書き監督してしまいました。

ロッキー・ザ・ファイナル」(06)原題は“ROCKY BALBOA”。原点に戻った感があります。ドラゴとの試合で脳障害となり、引退したロッキー。今は小さなイタリアレストランを経営。エイドリアンはすでに亡くなり、「5」に出てた息子ロッキー・ジュニア(あの時は、セイジ・スタローン)も、父に反発して家出。

亡き妻や、かつての思い出にすがって生きているロッキー。 しかし彼の心には未だに消えぬ、ボクシングへの情熱がくすぶっていました。年老いて体のあちこちにガタが来ているにも拘らず、再びライセンス取得に励むロッキー。

息子(マイロ・ヴィンティミリア)の反対にもめげず、トレーニングを重ね、現役世界チャンピオンのディクソン(アントニオ・ターヴァー)との対戦を組むのでした。“NEVER GIVE UP” ロッキーはあきらめない!私だって、あきらめない!見ます!
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王とは、誰なのか?

2007-03-13 21:16:25 | 映画
原作:ロバート・ペン・ウォーレン、監督:ロバート・ロッセン「彼奴(きやつ)は顔役だ!」(39・脚本)「ハスラー」(61・監督/製作/脚本)、主演:ブロデリック・クロフォード、ジョン・アイアランド、ジョーン・ドルー。これだけだとなんの映画か、分からないと思います。でも、「オール・ザ・キングスメン」(49)といえば、お分かりですね?

日本公開は76年。なんでこんなに遅くなったのかというと…、政治の世界を描いた問題作だから。ロッセン監督は、51年非米活動委員会での証言を拒否し、映画界から追放。要は“赤狩り”ですね。53年に共産党員の名前を証言することで、映画界に復帰。しかし、NYやロンドンを活動の場にし、ハリウッドには二度と戻らなかったそうです。

この作品は、49年の各賞を総なめ。オスカーでは、作品賞/主演男優賞(ブロデリック・クロフォード)/助演女優賞(マーセデス・マッケンブリッジ)を受賞。監督は共産党員だったため、監督/脚本賞を取れませんでした。そういう時代だったのです。

その問題作が、最強のスタッフ&キャストでリメイクされました!「オール・ザ・キングスメン」(06)は、『すべて王の臣』というピュリッツァー賞を受賞した実話小説を映画化。主人公のモデルは、ルイジアナ州の知事ヒューイ・ロングだとされています。ちなみにロングは、35年に謎の死を遂げています。

貧しい生まれながら、真面目で改革の野心に燃える下級役人のウィリー・スターク(ショーン・ペン)。生い立ちを語り、理想を掲げ、見事州知事になります。そんなスタークに共感し、取材を続けていく新聞記者のジャック・バーデン(ジュード・ロウ)。

政治腐敗の内幕物。どんなに高い理想を掲げていても、やがて権力を握るものは汚職に手を染め、愛人を作り、女性スキャンダルに溺れていくのです。知事の罪が暴かれる時、ジャックはどのような行動を取るのか?

素晴らしい配役は、映画の魅力をさらに高めます。主役の2人はもちろん、ケイト・ウィンスレット、アンソニー・ホプキンス、マーク・ラファロ、パトリシア・クラークソン、ジェームズ・ガンドルフィーニ、ジャッキー・アール・ヘイリー、キャシー・ベイカー。

監督は「ハンニバル」「ギャング・オブ・ニューヨーク」(01)などの脚本家、スティーヴン・ザイリアン。うう、見たい!
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ルワンダ発、ルワンダの映画

2007-03-11 21:26:57 | 映画
2006年の1月公開された「ホテル・ルワンダ」(04)。映画ファンには、この映画はとても印象に残っていることと思います。DVDも発売されたし、この映画の内容に驚きと共に、映画の素晴らしさも心に残ったはず…。

そして、もう1本のルワンダを描いた映画…、それが「ルワンダの涙」(05)でした。「ホテル・ルワンダ」は、ドン・チードル演じる実在のホテルマン、ポール・ルセサバギナに視点が置かれていましたが、「ルワンダの涙」の方は海外青年協力隊の英語教師として現地に派遣された、英国人ジョー・コナー(ヒュー・ダンシー)の視点で描かれていました。ジョン・ハートの牧師も素晴らしかったです。うまい!

虐殺シーンもこちらの方が、リアルでしたね。しかし、どんなに映画で描いていてもそれは作り物。渋谷のUPLINKで、“シネマアフリカ2007”という上映会が行われます。タイトルは、「ルワンダの記憶」。内容は…

“長編映画” 
   「四月の残像」(05/140分)監督:ラウル・ペック
   「ルワンダ虐殺の100日」(01/96分)監督:ニック・ヒュージス
“ドキュメンタリー”
   「記憶の守人たち」(04/52分)監督:エリック・カベラ
   「私の目を通して」(04/43分)監督:カビラ・マツ
“短編映画”
   「卒業ふたたび-僕らは未来に向かって歩き出す」(06/27分)
                    監督:アユーブ・カサッサ・マゴ
   「サミィ、キガリへ行く」(06/32分)監督:オマー・M・シボママ他
   「ルワンダへ捧ぐ聖歌」(06/35分)監督:ティエリー・ドゥシュミリマナ

本数が多いので、見に行くにはかなりのスケジュール調整が必要です。私はDVDを待とうと思ってます。はい。見たい。
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ボビーへのラヴソングとは?

2007-03-10 21:39:01 | 映画
この映画のチラシ、予告編を見てジョン・トラヴォルタの容姿にびっくり!ジョン・トラ君(親しみを込めて)は、未公開/TVMを含めて、46本の出演作があります。最近の作品では、かなりの貫禄と共に体も太め…。さらにこの映画では、髪の毛がブロンド、というより白髪に近い役作りでイメージ一新!

ジョン・トラ君は、1954年2月18日ニュージャージー州イングルウッド生まれ。デビュー作は、ホラー「魔鬼雨」(75)。TVM「プラスチックの中の青春」「キャリー」(76)「サタデー・ナイト・フィーバー(77)「グリース」(78)「ミッドナイトクロス」(81)「セカンド・チャンス」「ステイン・アライブ」(83)など、この頃は若くて細くてカッコ良かった!

不調といわれた未公開作年が続き、「ベイビー・トーク」(89)でどうにか公開にこぎ着けたものの、本格的にカムバックしたのが「パルプ・フィクション」(94)!タランティーノさまさまですね♪その後は順調に進み、いい役も悪役もコメディもシリアスもアクションも、ドンと来い!の活躍ぶり。

そんなジョン・トラ君も、53歳(まだ若いと思うけど…)になり、いよいよ老け役でしょうか。「ママの遺したラヴソング」のジョン・トラ君は、冒頭に書いたようにデビューから知っている私を、大いに驚かしてくれました!初監督/製作/脚本は、フィラデルフィア生まれの女性、シェイニー・ゲイベル。

フロリダで1人、学校へも行かず孤独に暮らすパーシー(スカーレット・ヨハンソン)の元に、母親の死の知らせが届きます。生まれ故郷のニューオーリンズの家に行くと、そこには母の友人だという元文学部教授ボビー・ロング(ジョン・トラヴォルタ)と、作家志望の青年ローソン(ゲイブリエル・マック)がいました。

3人の奇妙な暮らしが始まります。彼女はここでの生活から、母親の横顔を知り、ボビーからは文学を、そしてはじめての恋…。やがて母からの手紙を発見するのでした。ヨハンセンはどうしてもこの役を演じたいと、4年の歳月を待ったとか。

ジョン・トラ君がギターを弾きながら、歌う姿に感動しそうです。ラヴソングを聞きに行きましょう♪
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「受胎告知」を見に!

2007-03-09 20:44:08 | 展覧会
1974年に来日した「モナ・リザ」。私も家族と見に行った記憶が、しっかりと残っています。並んだ、並んだ!天才・レオナルド・ダ・ヴィンチの現存する絵画は、意外に少なく、17点しかありません。主なものは…

(1)「受胎告知」ウフィツィ美術館(1475)
(2)「白貂を抱く貴婦人」チャルトリスキ美術館(1483~90)
(3)「リッタの聖母」エルミタージュ美術館(1490~91)
(4)「最後の晩餐」サンタマリア・デレ・グラツィエ教会壁画 (1495~98)
(5)「モナ・リザ」ルーヴル美術館(1503~06)
(6)「岩窟の聖母」ナショナルギャラリー(1503~06)など。

ウフィツィ美術館に行かれた方はご覧になったと思いますが、東京国立博物館に「受胎告知」が初来日します!展覧会の名前は、“レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の実像”。この作品は、74年に「モナ・リザ」が展示された“本館特別5室”に飾られます。(感慨深いかも…)

第1会場に続く、第2会場には天文学、物理学、解剖学、建築学などに関心を寄せ、天才的な知識を披露したダ・ヴィンチの作品たちが紹介されます。例えば、映画「ダ・ヴィンチ・コード」の冒頭に起きた殺人のモチーフとなった“ウィトルウィウス的人体”。

膨大な数の手稿(ノート)に残されたデザイン画を元に作られた、「集中式プランの教会堂」や「飛行船」などなど。この展覧会は、今年の1月まで現地ウフィツィ美術館で開催されていた企画展を、日本向けに再構成したそうです。パネルやビデオなどですね。

ダ・ヴィンチの生涯や、彼の書斎の紹介などもあるようです。天才・レオナルド・ダ・ヴィンチとは、どんな人だったのか… 改めて確認したいですね。天才の天才たる姿を!
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女王の苦悩

2007-03-08 21:17:18 | 映画
1997年8月31日。私は、そのことを地下鉄で知りました。前の席に座った男性が広げた、スポーツ紙の一面に“ダイアナ元妃、事故死”と!びっくりしました。後はTVで詳細を知ったわけです。ウソみたいです。信じられなかった…。あり得ない…。でも本当だったんですね。

いろいろ憶測や謎めいた報道が飛び交いましたが、結局は執拗なパパラッチに追走されての、事故死でした。8月30日深夜のこと、36歳でした。なお、フランスまで遺体を引き取りに行ったのが、元夫のチャールズ皇太子。9月6日、国葬に準じた葬儀がウェストミンスター寺院で行われました。

この時、世界中はイギリス女王“エリザベス2世”の動向に注目が集まりました。すでにチャールズ皇太子と離婚(1996年8月28日)し、民間人となっていたダイアナ・スペンサー(旧姓)に対して、コメントする必要はないと頑なな態度を取っていたからです。

しかし、国民は納得しません。そこで王室と民衆の間を取り持ったのが、97年に首相に就任したトニー・ブレアでした。この辺の経緯は、意外とご存知の方も多いと思います。私も知ってましたから…。ただ、王室の中で何が起こっていたのかとなると…。

映画「クィーン」は、この内幕を描いた問題作です!主演のヘレン・ミレンは、女王にそっくり!今年のオスカー主演女優賞を見事、受賞!他にも放送映画批評家協会賞、英国アカデミー賞、ゴールデン・グローブ(ドラマ部門)賞、LA批評家協会賞、NY批評家協会賞、全米批評家協会賞、ヴェネチア国際映画祭と、あらゆる女優賞を総ナメ!

こんな映画を作ってしまうすごさ、素晴らしさ、表現の自由さ、感動です。監督は「ヘンダーソン夫人の贈り物」(05)のスティーヴン・フリアーズ。ブレア首相を演じるのは、「タイムライン」(03)のマイケル・シーン。似てます。

スタッフ・キャストの面々は、いずれもイギリス人。ただ1人、フィリップ殿下(女王の夫)にアメリカ人のジェイムス・クロムウェル。チャールズ皇太子は、アレックス・ジェニングス。感激は、皇太后(女王の母)に「スージー・ウォンの世界」(60)「クロスボー作戦」(65)などの、シルヴィア・シムズが。

映画は必見!楽しみです。最後にエリザベス女王の素晴らしさをこの記事で、再確認してみてください!
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薮原検校、再見!

2007-03-07 21:27:59 | 演劇
私の大好きな演目、“薮原検校”。地人会公演で、過去2回見ています。(2000年4月俳優座公演、03年7月新国立劇場小劇場)その時の主な配役は、
(俳優座公演)
   盲太夫(語り手) …金内喜久夫
   杉の市(のち二代目藪原検校) …嵐広也
   塙保己市/魚売りの七兵衛ほか …藤木孝
   琴の市/初代藪原検校/研ぎ師善兵衛ほか …鈴木慎平
   佐久間検校/熊の市/凶状持ち倉吉ほか …丸山博一
   松平定信ほか …仲恭司
   お志保ほか …中村たつ
   お市ほか …塩田朋子
(新国立劇場小劇場 役代わりのみ)
   塙保己市/魚売りの七兵衛ほか …松本きょうじ
   佐久間検校/熊の市/凶状持ち倉吉ほか …蔵一彦
   お志保ほか …銀粉蝶
   お市ほか …高橋惠子

見事な役者さんが揃い、本当に堪能しました。検校とは、中・近世の盲官の最高位の名称のことを言います。この芝居の面白さは、盲目の杉の市が検校になることを目指して、形振り構わず突っ走るさまを、独特の演出で描いていることなんです。

まず、舞台は語り手の盲太夫の長ゼリフから。義太夫ならず、ギター太夫がいて、歌舞伎の附け(つけ)や鳴り物を担当。さすがに井上ひさしさんの作品!おもしろくて、乗っけから心臓を鷲づかみにされます。ちなみに演出は、木村光一さん。

杉の市の出世物語で、歌あり、踊りあり、コーラスあり、笑いあり、涙あり…のブラックユーモア満載!かなり毒があります。それが嫌味に感じられないのは、観客を舞台に惹き込む物語と演出のうまさ。幕開きから、虜になること受け合い♪

今度は蜷川幸雄さんの“薮原検校”が、やってきます。シアター・コクーン版では、
   盲太夫(語り手) …壤晴彦
   杉の市(のち二代目藪原検校) …古田新太
   塙保己市/魚売りの七兵衛ほか …段田安則
   琴の市/初代藪原検校/研ぎ師善兵衛ほか …山本龍二
   佐久間検校/熊の市/凶状持ち倉吉ほか …六平直政
   お志保ほか …梅沢昌代
   お市ほか …田中裕子
   強請られる寡婦ほか …神保共子
   佐久間検校の結解(けっけ)ほか …松田洋二
   強請られる寡婦ほか …景山仁美
う~む、すごい!早く見たくてたまりません!
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ウガンダの恐怖

2007-03-04 21:47:50 | 映画
ケヴィン・マクドナルド監督は、1967年イギリス、スコットランド、グラスゴー生まれ。監督デビュー作は、「ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実」(99)というドキュメンタリー映画。あの72年のミュンヘン・オリンピックテロ事件を描いたもの。未公開で、私も未見です。

2作目が「運命を分けたザイル」(03)。アンデスの雪山で遭難し、奇跡の帰還を果たしたクライマー2人を再現ドラマとインタビューとで描いたドキュメンタリー映画です。これも未見。そして3作目となるのが、「ラストキング・オブ・スコットランド」です。

主役のフォレスト・ウィッテカーが、今年のオスカー、主演男優賞を受賞!「グッドモーニング,ベトナム」(87)や「バード」(88)「クライング・ゲーム」(92)などに出演した、黒人俳優ですね。こういう役を演じるのって、どんなでしょう?想像できない…。

タイトルの“ラストキング”とは、ウガンダの大統領イディ・アミン・ダダのこと。イギリスから独立したウガンダで、一般庶民から軍の司令官にまで出世したアミンは、71年クーデターを起こし、政権を握ります。

74年、スコットランドの独立運動を支援したアミンは、自称“スコットランドの最後の王”と宣言。この実在の人物は、ヒトラー以来の残忍な独裁者と言われ、反対派の人間を30万人(40万とも)、虐殺したことで有名。私も当時のニュースで、聞いた覚えがあります。

71年、医大を卒業し、スコットランドからウガンダへやって来た、ニコラス・ギャリガン(ジェームズ・マカヴォイ)。偶然アミンの怪我の手当てをしたことで、アミンの主治医に抜擢されます。アミンの信頼を得て、ニコラスも彼のカリスマ性に惹かれていきます。

アミン大統領は、1978年にタンザニアに侵攻。しかし失敗に終わり、逆に首都まで攻め込まれ、79年反体制派の“ウガンダ民族解放戦線”により失脚。亡命先のサウジアラビアで、2003年8月16日腎臓機能不全のため死亡。

さすがに“人食い”の場面はないとは思いますが、冷蔵庫に“生首”とか、死体を埋める所が足りなくて、川に捨てたとか… 映画を見るにはそれなりの覚悟も必要かも。ちなみにジェームズ・マカヴォイは、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」(05)のタムナスさん。それと「Xーファイル」のスカリーこと、ジリアン・アンダーソンも出てます。必見!
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オランダに帰って来ました。

2007-03-02 21:28:18 | 映画
オランダのポール・バーホーベン監督といえば、俳優ルトガー・ハウアーとのコラボ。なんとなくB級の香りがして、結構好き。もう1本。バーホーベン監督79年の怪作、「4番目の男」。主演は、「不滅の恋/ベートーヴェン」「カストラート」(94)「娼婦ベロニカ」(98)などのジェローン・クラッベ。オランダ人です。

この映画は、バーホーベン監督らしさが溢れる“怪しい”映画ですので、一見をお勧めします。ちなみに撮影は、「スピード」(94)「ツイスター」(96)などの監督、ヤン・デ・ボン。みんなみんな、今ではハリウッドで活躍中。

そんなバーホーベン監督の最新作が、公開です。「ブラックブック」(06)が、それ。オランダ/ドイツ/イギリス/ベルギーの合作で、なんと上映時間、2時間24分の超大作!バーホーベン、「インビジブル」(00)以来、6年ぶりのメガホンです。

物語はナチス支配下のオランダ、1944年のこと。ユダヤ人で歌手のラヘル(カリス・ファン・ハウテン)は、何者かの裏切りに遭い、両親、弟をナチスに殺されてしまいます。復讐を誓った彼女は、エリスと名前を変えて、レジスタンスに参加。

髪をブロンドに染め、美しさと女を武器にドイツの諜報部将校、ムンツェ(セバスチャン・コッホ)に接近します。しかし、スパイであるにも関わらず、ムンツェのやさしさに惹かれてしまうエリス。そして、タイトルの“ブラックブック”とは?エリスを陥れた裏切り者は、いったい誰なのか?

「氷の微笑」(92)のシャロン・ストーン、「ショーガール」(95)のエリザベス・バークレイ、「インビジブル」(00)のエリザベス・シューなど、女優をスターにするのは監督の得意技。今回のカリス・ファン・ハウテンも、ブロンド美人で古風な女優をイメージさせてくれます。監督の好みなんでしょうね~♪

ちなみにムンツェを演じるセバスチャン・コッホは、「善き人のためのソナタ」にも、劇作家ゲオルク・ドライマン役で出演しています。う~む、渋い!ますます、見たくなります。見ますが。「4番目の男」以来、27年ぶりの故国での映画。楽しみ♪
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