だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

“ジョン・レノン“はこうして生まれた。

2010-09-15 20:41:29 | 映画
ビートルズが活躍したのは、1962年~1970年までの8年間。デビュー曲は『ラヴ・ミー・ドゥ』でした。。メンバーは、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの4人。改めて言う必要もないですね。

日本公演は、1966年6月30日~7月2日の5公演。ウィキペディアによれば、A席2100円、B席1800円、C席1500円だったそうな。うむ。ビートルズは、映画にも出演しています。「ビートルズがやって来る/ヤァ!ヤァ!ヤァ!」(63)

「HELP!4人はアイドル」(65)「マジカル・ミステリー・ツアー」(67)「イエロー・サブマリン」(68/アニメ)「レット・イット・ビー」(70)など。ビートルズ ファンにはその存在自体が大切なもの。世界中で今も演奏される曲は、素晴らしいものばかり。

ところで、ジョン・レノン殺害犯マーク・デイヴィッド・チャップマンを描いた「チャプター27」(07)、見ました?1980年12月8日、NYの自宅前(ダコタ・ハウス)で殺害されました。では彼の生い立ちは?

ジュリア・ベアードの原作をサム・テイラー=ウッドが監督。それが「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」(10)です。1940年10月9日、第2次世界大戦下のリヴァプール出身のジョン・レノン。家庭の事情で、母の姉に育てられます。

50年代、ジョン(アーロン・ジョンソン)はミミ伯母さん(クリスティン・スコット・トーマス)の元で、反抗期真っ最中。ある日、近所に実の母ジュリア(アンヌ=マリー・ダフ)が住んでいることを知ります。母を訪ねるジョンに、ジュリアは猛反対。

ジョンにとって音楽の素晴らしさを教えてくれるジュリアと、向上心を持つ大人になって欲しいミミ。2人の母から別々の愛され方をする彼は、心を引き裂かれ、普通とは違う自分の境遇を受け入れることができずにいました。

孤独に苛まれるジョン…。そして17歳の誕生日、彼は母たちと自分をめぐる過去を知ることになるのです。哀しみから音楽に没頭するジョンは、1957年クオリー・バンク校で“クオリーメン”というバンドを結成。

そしてポール・マッカートニー(トーマス・ブローディー=サングスター)が参加。58年にはジョージ・ハリソン(サム・ベル)も。こうして“ジョン・レノン”は誕生するのです。あの時代、ジョンを通してもう一度…。
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エレベーターは怖い…

2010-09-14 20:55:27 | 映画
フランス映画がお好きな方、もちろんルイ・マル監督をご存知でしょう。1932年10月30日ノール出身。ジャック=イヴ・クストー監督の「沈黙の世界」(56)で、共同監督。1995年11月23日に亡くなるまで、ずっと映画を作り続けました。

翌年「死刑台のエレベーター」(57)で、監督デビュー。その後の活躍は作品を見ればわかること。ジャンヌ・モロー主演「恋人たち」(58)、カトリーヌ・ドモンジョ主演「地下鉄のザジ」(60)、ブリジット・バルドー主演「私生活」(62)や「ビバ!マリア」(65)

モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー主演「鬼火」(63)、ジャン=ポール・ベルモンド、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド主演「パリの大泥棒」(66)アラン・ドロン、ブリジット・バルドー主演「世にも怪奇な物語」(67)の第2話など、50、60年代は話題作・ヒット作が目白押し。

リアルタイムで見ていない作品も、今ならぜひ見たい!ブルック・シールズ主演の「プリティ・ベビー」(78)は、アメリカで製作。ジェレミー・アイアンズ、ジュリエット・ビノシュ主演の「ダメージ」(92)も覚えています。

死刑台のエレベーター」がニュープリント版で、上映されます。ノエル・カレフの原作をロジェ・ニミエとルイ・マルが脚本化。監督のルイ・マルは、当時25歳。斬新なモノクロ映像と、ジャズ・トランペット奏者マイルス・デイヴィスの音楽。

土地開発会社に勤める技師のジュリアン・タベルニエ(モーリス・ロネ)は、社長夫人のフロランス・カララ(ジャンヌ・モロー)と愛し合っていました。2人は自分たちの邪魔になる、シモン社長を殺害する計画を立てます。

完全犯罪のはずだったそれは、小さなミスから崩れていきます。有名なエレベーターの中に閉じ込められてしまったロネの姿は、この映画のすべてを語っています。そしてジュリアンを待つフロランスこと、ジャンヌ・モローの美しさ。

最近では、ほぼDVDで見逃した映画を見ることができます。リアルタイムで感動した人も、こんな作品があったのか…という人もチャンスを逃さないように。
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100歳の映画監督作品

2010-09-13 21:41:19 | 映画
“扇”をテーマにした作品を探してみました。ありました!オスカー・ワイルド原作『ウィンダミア卿夫人の扇』。映画化は「ウィンダミア夫人の扇」(25)ですね。監督は「メリィ・ウィドウ」(34)「ニノチカ」(39)「天国は待ってくれる」(43)のエルンスト・ルビッチ。

別れた恋人との間に娘をもうけたアーリン夫人。時は過ぎ、社交界デビューした娘はウィンダミア卿夫人となります。再び登場したアーリン夫人は、ウィンダミア卿とも噂が立つ、恋多き女性。娘と母との秘めたる関係、小道具の豪奢な扇…。

ルビッチの方は未見ですが、リメイクの「理想の女(ひと)」(04)は見ました。マイク・バーカー監督、スカーレット・ヨハンソンが娘メグ役、アーリン夫人はヘレン・ハント。舞台を1930年のイタリア社交界に変え、主人公たちはNYからやって来ます。

“扇”は母娘の証。映画を未見の方は、ぜひ確認してみてください。で、どうして“扇“かというと、キアラ・マストロヤンニ主演「クレーヴの奥方」(99)の監督マノエル・デ・オリヴェイラの最新作が、扇を小道具にしているんです。

ブロンド少女は過激に美しく」(09)…ちょっとタイトルも過激ですが、ご想像通りの作品かも。監督は、1908年12月11日ポルトガル出身の巨匠。08年に100歳になりました。す、すごい。しかも現役!原作は『アマロ神父の罪』のエッサ・デ・ケイロス。

リスボンを出発した列車の中、会計士のマカリオ(リカルド・トレパ)は隣の席に座る婦人(レオノール・シルヴェイラ)に、ある打ち明け話をはじめます。妻や友人にも話せないことでも、他人になら話せるというわけです。

彼の仕事場は、叔父フランシスコ(ディオゴ・ドリア)の経営する高級洋品店の2階。ベランダ越しに見える向かいの家には、中国風の扇を手にする1人のブロンド少女の姿が見えます。その美しさに恋するマカリオ。

なんとかして少女に近づきたいと思い、あれこれ画策するのですが…。美しい少女の名前は、ルイザ(カタリナ・ヴァレンシュタイン)。母親のヴィラサ夫人(ジュリア・ブイセル)、会員制サロン…映画のキーワードはなんとなく妖しい感じ。

それにしても、映画の公式HPが見つかりませんでした。うむ。さらに少女の持つ扇は、どう見ても団扇(うちわ)。中国風ですが、どうです?
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天使の葡萄

2010-09-11 20:21:25 | 映画
ワインについて詳しいですか?美味しいワインを飲むのは好きだけど、ワインの知識はなかなか…。ワインと言っても、産地によって色々ありますね。赤ワイン、白ワイン、ロゼワイン、スパークリングワインと種類もさまざま。

ワインの製造方法は、簡単に言うと葡萄を潰し果汁を発酵させます。ボトルの形もさまざま。見ているだけで楽しくなります。詳しいことは、日本ワイナリー協会のHPをご覧くださいね。へぇ~、ほぉ~と感心しきりです。

フランスからワインについての映画がやって来ます。「約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語」(09)。監督は「クジラの島の少女」(02)で長編デビューした、ニキ・カーロ。1966年9月20日ニュージーランド・ウェリントン出身。

アメリカ映画「スタンドアップ」(05)に続く本作は、ニュージーランドとの合作。19世紀フランスのブルゴーニュ地方が舞台。最高のヴィンテージワインを作るために、人生を賭けた1人のワイン醸造家の30年に渡る物語。

1808年、葡萄農夫のソブラン・ジョドー(ジェレミー・レニエ)は理想のワイン作りを夢見ていました。ある夏の夜、ソブランの前に天使のザス(ギャスパー・ウリエル)が現れ、愛と人生について助言し、1年後の再会を約束します。

恋人セレステ(ケイシャ・キャッスル=ヒューズ)との結婚を決意したソブラン。1年後、再会したザスは、彼の庭の葡萄樹を与えます。見返りは毎年、同じ夜、同じ場所で会うこと。ザスはワイン作りの奥義を伝え、翌年の再会を約束します。

翌日から家の近くの痩せた土地を開拓し、ザスの葡萄樹を植えはじめます。貧しいソブランは資金を得るため、ナポレオン軍の遠征に参加することに…。果たして、ソブランの運命は?そして天使に与えられた葡萄から、ワインを作ることができるのか?

セレステを演じるケイシャは、「クジラの島の少女」の主役を演じていきなりアカデミー賞の主演女優賞にノミネート。当時12歳。キャサリン・ハードウィック監督作「マリア」(06)でも主役を演じました。今回は初々しい妻役です。

他に、領主ヴリー伯爵の姪オーロラ役に「マイレージ、マイライフ」(09)でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた、ヴェラ・ファーミガ。綺麗。ぜひ、見ましょう。
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交差する3人の男

2010-09-10 21:49:48 | 映画
クロッシング」(09)と聞いてすぐに思い出したのが、「クロッシング・ガード」(95)でした。ご覧になりました?「インディアン・ランナー」(91)で監督デビューしたショーン・ペンが、「カリートの道」(93)を挟んで、監督した2作目です。

監督・製作・脚本は、ショーン・ペン。撮影は、「未知との遭遇」(77)「天国の門」(81)などのヴィルモス・ジグモンド。幼い娘を自動車事故で亡くした父親(ジャック・ニコルソン)と、犯人(デヴィッド・モース)との物語。

過失を許せず、出所を待って復讐を誓うニコルソンと罪の意識に苦しむモースの演技が素晴らしかったことを覚えています。未見の方はぜひ。ちなみに原題は、日本で言うと“緑のおばさん”、交差点を守る人。人生の交差点をどう進むか…

「クロッシング」の監督アントワーン・フークアの作品には、「トレーニング デイ」(01)「ザ・シューター/極大射程」(07)などがあります。「トレーニング デイ」では、デンゼル・ワシントンがアカデミー賞主演男優賞を受賞。男っぽい作品がお得意。

原題は“BROOKLYN”S FINEST”、ブルックリンの警官たちを意味します。舞台は、犯罪多発地区のブルックリン。ベテラン警察官のエディ(リチャード・ギア)は、退職を目前にしていました。野望も野心も抱かず、無難な毎日。

エディに与えられた最後の仕事は、最も苦手な新人教育でした。熱意に満ちた若者と自分の人生を照らし合わせ、苛立つエディ。病弱な妻と5人の子供たちを持つ、麻薬捜査官のサル(イーサン・ホーク)。新居購入のため、お金の工面に奔走。

しかし麻薬捜査の度に大金を目にし、徐々に正義感が揺らぎはじめます。出世のために、潜入捜査の仕事を受けるタンゴ(ドン・チードル)。腐敗が進む警察組織に不満を募らせながら、潜入先のギャングのボスに惹かれはじめます。

決して交わることのないはずの3人。警官による強盗殺人事件をきっかけに、男たちは交差するのです。ボスのキャズ役にウェズリー・スナイプス、警察の上司ホバーヅ副署長にウィル・パットン、スミス捜査官にエレン・バーキン。

「綴り字のシーズン」(05)「消えた天使」「アイム・ノット・ゼア」「ハンティング・パーティ」(07)「最後の初恋」「HACHI 約束の犬」(08)と公開作の続く、ギアさま。こういう渋い役柄が見たかった!見ますとも。
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美しきレアの恋の行方

2010-09-08 21:56:41 | 映画
ミシェル・ファイファーの美しさは、並大抵のものではありません。1958年4月29日カリフォルニア州サンタ・アナ出身の52歳。高校卒業後、ミス・オレンジ・カウンティー・コンテストで優勝したことでもわかりますね。

「マンハッタン・ラプソディー」(80未)でデビューし、「グリース2」(82)で知られるようになりました。「スカーフェイス」(83)「レディホーク」(85)「イーストウィックの魔女たち」(87)「テキーラ・サンライズ」(88)「ロシア・ハウス」(90)

「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」(89)では歌声を披露し、「バットマン リターンズ」(92)ではキャットウーマンを演じ、見事なスタイルを見せてくれました。80年代、90年代には、多くの映画でヒロインを演じました。

細身でブロンドの美しい女優さん。最近では「ヘアスプレー」(07)で、人気番組を仕切る意地悪なベルマ役。18世紀パリの貴族社会を描いた「危険な関係」(88)や、19世紀後半のNY社交界を描いた「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」(93)に出演。

2作とも長いドレスを着た時代物。「危険な関係」の監督はスティーヴン・フリアーズ、グレン・クローズ、ジョン・マルコヴィッチ主演で、私のお気に入り。 「エイジ・オブ・イノセンス」は、マーティン・スコセッシ監督、ダニエル・デイ=ルイス主演。

久々に、長いドレスを着ます。フリアーズ監督の最新作「わたしの可愛い人ーシェリ」(09)。原作はヴィンセント・ミネリ監督、レスリー・キャロン主演の「恋の手ほどき」(58)を書いたコレット。「GIGI」!懐かしい~。

ベル・エポック(19世紀末から第1次大戦前の良き時代の意)のパリ。女性たちが魅力的だった1906年、ココット(高級娼婦)たちは今でいうセレブ。中でもレア・ド・ロンヴァル(ファイファー)は、成功者でした。

経営にも長け、40代になったレアは引退して豪華な屋敷に暮らしています。ある日、友人で元同僚のマダム・プルー(キャシー・ベイツ)から、女遊びに飽きてしまった19歳の息子フレッド・プルー(ルパート・フレンド)を紹介されます。

シェリ<いとしい人>と呼ばれる息子をまともな男にしたいという、マダムの企みとは逆に、2人は6年も楽しい時を過ごしてしまいます。やがてシェリに結婚話が…。ファイファーの美しさにホレボレしながら、行方を確かめましょう!
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マグリットやデルヴォーのベルギー近代絵画

2010-09-07 21:13:48 | 展覧会
ポーランドの至宝 レンブラントと珠玉の王室コレクション」でご紹介した“東京富士美術館”。知りませんでした。そして、ここも。渋谷区本町にある“新国立劇場”には、たびたびお世話になっているのに“東京オペラシティアートギャラリー”は、まだ。

へぇ~、知らなかった…。現在、開催中の展覧会は「アントワープ王立美術館コレクション展」です。サイブタイトルの“アンソールからマグリットへ ベルギー近代美術の殿堂”でわかるように、ベルギー北部のアントワープからの展覧会です。

渋谷のザ・ミュージアムでも「フランダースの光 ベルギーの美しき村を描いて」を開催中ですね。アントワープは、『フランダースの犬』の舞台としても有名。アントワープ王立美術館には、14世紀から20世紀までの作品を収蔵。

ところで、ベルギーを代表する画家というと…ルネ・マグリット、ポール・デルヴォー、ジェームズ・アンソール(ベルギー近代画家の3大巨匠)の他、レオン・スピリアールト、フェルナン・クノップフ、レオン・フレデリックたち。

今回の展覧会では、象徴派、フランドル表現主義、シュルレアリスムなどの39人の画家、合計70作品が来日。そのうち63点が日本初公開という快挙!ポスターの絵は、マグリットの『9月16日』(1956)。特別出展です。

第1章:アカデミスム、外光主義、印象主義/第2章:象徴主義とプリミティヴィスム/第3章:ポスト・キュビスム、フランドル表現主義と抽象芸術/第4章:シュルレアリスム…とそれぞれ別れてします。代表作には、マグリットの『復讐』(1938~39)

ジャン・バティスト・デ・グレーフ作『公園にいるストローブ嬢』(1984~86)、アルフレッド・ウィリアム・フィンチ作『西フランドルの風景』(1888)、ヴァレリウス・デ・サデレール作『フランドルの雪景色』(1928)

レオン・スピリアールト作『自画像』(1907)と『海辺の女』(1909)、グスターヴ・ファン・デ・ウーステイネ作『リキュールを飲む人たち』(1922)、フリッツ・ファン・デン・ベルへ作『距離』(1935)、レオン・フレデリック作『咲き誇るシャクナゲ』(1907)

ジェームス・アンソール作『防波堤の女』(1880)、ポール・デルヴォー作『バラ色の蝶結び』(1937)など。これは見応えがありそう~。時間を作ってお出かけしましょ。 
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闘うフクロウたち

2010-09-06 21:51:07 | 映画
ジェラルド・バトラーさん主演の「300」(07)は、私のお気に入り。フランク・ミラーとリン・ヴァーリー原作のグラフィック・ノベルを、見たこともない斬新な映像で映画化。紀元前480年、100万のペルシア大軍対300人のスパルタ軍。

鍛え抜かれた体ひとつで、闘う男たちの壮絶な姿。まさかとは思いますが、未見の方はぜひ。監督は、ザック・スナイダー。「ドーン・オブ・ザ・デッド」(04)で監督デビューし、09年には「ウォッチメン」を発表。こちらもグラフィック・ノベルが原作。

デイヴ・ギボンズ原作を実写映画にした、この作品も独自のビジュアルで描いています。いろんなキャラクターが登場し、当然俳優たちもユニーク。そんなスナイダー監督の最新作が、公開。「ガフールの伝説」(10)です。

キャスリン・ラスキー原作のシリーズ本『ガフールの勇者たち』(03~08)を元にしています。全15巻で、日本では9巻まで邦訳が出ています。物語は、すでに地球上を支配していた動物たちは滅び、高度な文化を営むフクロウたちの世界。

勇者になることを夢見る若きフクロウのソーレン(声:ジム・スタージェス)。しかし兄のクラッド(声:ライアン・クワンテン)はソーレンをせせら笑い、狩りや飛ぶことに夢中。父ノクタス(声:ヒューゴ・ウィーヴィング)のお気に入り。

クラッドとソーレンは、木の上の巣から落ちてしまいます。そしてそのまま“純血団”に囚われてしまいます。彼らは、世界征服を企む選民主義的な武装集団。リーダーは、メタルビーク(声:サム・ニール)、メスのナイラ(声:ヘレン・ミレン)

ストライカー大佐(声:ジェフリー・ラッシュ)、メタルビークとナイラの息子ナイロック、アグラモア、フィリップがいます。囚われたソーレンは、なんとか脱出し“ガフールの勇者たち”の巣があるとされる“神木”を探さねばなりません。

そこへは、海を越えなくてならないのです。物語は、“純血団” “聖エゴリウス孤児院”とか聞きなれない言葉が出てきますが、なにせフクロウの物語。ちょっと「300」に通じる闘いの場面が…カブトもかぶっています。

その映像はまさに驚異!最近のCGは毛の1本1本の描写もすごいけど、飛翔場面はうっとり見惚れてしまうほど。声の出演には、アビー・コーニッシュ、デヴィッド・ウェンハム、エミリー・デ・レイヴィンも。豪華。見ましょ。
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レンブラントのモナリザ、来日!

2010-09-05 21:28:04 | 展覧会
絵画好きの私が出かける美術館は、主に上野や渋谷、六本木など。横浜美術館は電車1本で行けるので、便利。でもまだまだ行ったことのない美術館がたくさんあります。知りませんでした…東京富士美術館のこと。

たまたま、渋谷のザ・ミュージアムで見たチラシに釘付けになりました。それが、「ポーランドの至宝 レンブラントと珠玉の王室コレクション」です。この美術館、ご存知でしたか?東京八王子にあり、JR八王子駅から美術館行きのバスが出ています。

美術展の紹介が、YouTubeにありました。ここは、1983年に池田大作(創価学会インタナショナル)会長により設立された総合的な美術館なんだとか。そうでしたか。それはともかく、ポスターにあるように、レンブラントの名画が初来日!

ポーランドは王国として成り立ち、現在は共和国となっています。首都はワルシャワ。本展はワルシャワ王宮と、歴代国王の居城であった旧都クラクフの王宮ヴァヴェル城の全面的な協力を得て開催。王宮に伝わるコレクションが来日。

絵画、工芸、彫刻などをはじめ、19世紀のポーランドの至宝を見ることができるのです。中でも“レンブラントのモナリザ”と呼ばれる作品、『額縁の中の少女』(1641)。よく見ると、ライトの当たった少女の顔、両手は三角形を描いています。

しかもその手は額縁に乗せられ、こちらに飛び出しています。つまり“だまし絵“なんですね。この作品を描いた後、レンブラントは『夜警(フランス・バニング・コック隊長の市警団)』(1642)を完成させています。

他には、レンブラントの『机の前の学者』(1641)、エリザベート・ヴィジェ=ルブランの『ペラギア・サピェハ(旧姓ポトツカ)の肖像』(1794)、ドッソ・ドッシの『ユピテル、メルクリウスと美徳』(1523~24)

ヘンリク・シェミラツキの『泉のほとり』(1899)、ユゼフ・シムラーの『エミリア・ヴウォトコフスカの肖像』(1865)、ベルナルド・ベロットの『ジグムント3世の円柱から見たクラクフ郊外通り』(1767~68)

ヤン・フェルコリエの『ヴィオラ・ダ・ガンバを持つ若者』(17世紀後期)などなど…。画家の名前も知らないものばかりですが、サイトで見る作品は素晴らしいの一言!閉幕が近いですが、行けるかな?
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ウィルとリーの映画作り

2010-09-04 22:06:48 | 映画
「エクスペンダブルズ」(10)の監督・脚本・主演のシルベスター・スタローンの愛称は“スライ”。1946年7月6日、シチリア系移民の子としてNYで生まれ育ったスライは、不良少年でいくつも学校をクビに。

12歳で両親が離婚し、母親とフィラデルフィアに移りますが相変わらず…。ボクシングジムで体を鍛え、やがて65年、スイスのアメリカンスクールで演劇に興味を持ち帰国。マイアミ大学中退後、ポルノ映画などに出演。

役者としてはなかなか目が出ず、75年に見たモハメッド・アリの試合に感動し、3日間で書き上げた脚本が「ロッキー」(76)でした。自分を主演にと売り込み、大成功を納めたエピソードは有名ですね。ちなみに“スライ”とは、ずるい奴という意味。

スライは、その後「ランボー」(82)でまたまた大ヒットを飛ばします。製作・脚本も務め、監督はテッド・コッチェフ。この2作はシリーズ化され、「ロッキー」は6作、「ランボー」は4作製作されています。

「ランボー」の原題は、“FIRST BLOOD”。邦題の“ランボー”は主人公ジョンの名前。日本語の“乱暴者”とも共通するせいか、日本では本国より大人気。以降2作目からの原題には、“RAMBO”が付いています。うふふ。

長い前置きになりましたが、イギリス映画「リトル・ランボーズ」(07)の原題は、“SON OF RAMBOW”。監督は、ダグラス・アダムスの原作を映画化した「銀河ヒッチハイク・ガイド」(05)のガース・ジェニングス。2作目です。

1982年のイギリス郊外。11歳のウィル・プラウドフット(ビル・ミルナー)は、母親(ジェシカ・スティーヴンソン)と妹、おばあちゃんと4人暮らし。教会の厳しい規律により音楽・映画・TVなどのお楽しみをすべて禁止されていました。

ある日、ウィルは学校一の問題児リー・カーター(ウィル・ポールター)と知り合います。リーも父親のいない家庭で育った不良少年。老人ホームを営むリーの自宅で、はじめて見た映画…それが「ランボー」のビデオでした。

なんてすごいんだ!人生最初で最高の衝撃を受けたウィルは、『ランボーの息子だ!』と名乗り、大興~奮。リーの兄ローレンス(エド・ウェストウィック)のビデオで、さっそくウィル主演、リー監督の映画作りをスタート!

果たして、映画作りの行方は?子供の頃の夢がいっぱいの映画。80年代のポップスもファンにはたまらないはず!見ましょう!
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