だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ブサコの戦いとワーテルロー

2013-11-16 14:22:32 | 映画
ソビエト連邦オデッサ出身の俳優で、監督、製作者、脚本家のセルゲイ・ボンダルチュク。覚えていますとも、この名前!1920年9月25日~1994年10月20日没。74歳でした。

監督作品には、ミハイル・ショーロホフ原作の「人間の運命」(59)や、L・N・トルストイ原作でリュドミラ・サベリーエワ主演「戦争と平和」(65~67)などがあり、本人も出演。

もっと言うと、ヴェリコ・ブライーチ監督「ネレトバの戦い」(69)や、アントン・P・チェーホフ原作でインノケンティ・スモクトゥノフスキー主演「ワーニャ伯父さん」(71)にも出演。

ソ連(ロシア)を代表する映画人でした。そのボンダルチュクが脚本も書き、監督したのが「ワーテルロー」(69)でした。見ましたねぇ~、歴史で習った“ワーテルローの戦い”。

ただし、リアルタイムでなく確かTV放映で。日本語吹替え版なのに難しかった…。製作は、イタリアのディノ・デ・ラウレンティス。オリジナル全長版は240分。日本では133分でした。

ロッド・スタイガーが皇帝ナポレオン1世を、クリストファー・プラマーが連合軍のウェリントン公を演じました。さらにオーソン・ウェルズがフランス国王ルイ18世役。

ジャック・ホーキンスが連合軍のピクトン将軍役。バージニア・マッケンナが、リッチモンド公爵夫人を演じました。もし本作を未見、見たけど忘れちゃった方(←私)は、「皇帝と公爵」(12)をぜひ!

ただし、ここで描かれるのはワーテルロー以前の戦いです。ナポレオン(マチュー・アマルリック)が生涯に4度戦い、1度も勝つ事ができなかった英国軍のウェリントン将軍(ジョン・マルコヴィッチ)。

ポルトガル征服に向かうフランス軍と、連合軍はポルトガルのブサコで激突します。1810年9月27日の“ブサコの戦い”とは?カトリーヌ・ドヌーヴ、ミシェル・ピッコリ、イザベル・ユペール

キアラ・マストロヤンニ、メルヴィル・プポー共演。巨匠ラウル・ルイス最後のプロジェクトを、ルイスのパートナー、バレリア・サルミエントが引き継ぎ、監督。5年後、ワーテルローに続くのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

7日間で見れる?

2013-11-14 12:06:43 | 映画
今度は、1週間期間限定公開!これって、ありですか?もう、どうやって見ればよいの?限定公開って、実は劇場公開をスルーしちゃう作品を大きなスクリーンで見せてくれるってこと。

映画ファンにはとってもうれしいけど、1週間ではスケジュールが立ちません。“限定”って言葉に踊らされてません?ヒットし、ロングランした「クロニクル」(12)みたいならよいけど。

その映画は、「オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主」。「デモン・シード」(77)「スティグマ/邪神降臨」(91)「ハイダウェイ」(95)「Mr.マーダー」(98/TVM)などのディーン・R・クーンツ原作。

クーンツの“オッド・トーマス”シリーズの映画化です。監督、脚本は「ハムナプトラ」(99・01・08)や「ヴァン・ヘルシング」(04)、「G.I.ジョー」(09)のスティーヴン・ソマーズ。

南カリフォルニアのある町のダイナー。ここで働くコックのオッド・トーマス(アントン・イェルチン)は、20歳の普通の青年。ただ他の人と違うのは、彼には死者の霊が見えるのです。

さらに彼らの無念な気持ちを感じ取れる、不思議な力を持つ霊能者でした。例えば、女の子の霊に導かれて殺人犯を捜し出すことも…。死者が見えると、放っておけない性分でした。

ある日、ダイナーで“ボダッハ”という不気味な悪霊を大量に目にしたトーマス。“ボダッハ”は、流血の惨劇が近づいている時に現れる悪霊でした。…ということは?

トーマスは、まもなく大量の血が流される災いが降りかかる事を知ります。果たして、その災いとは?どうする、オッド・トーマス?ところで主演のアントン・イェルチン、どこかで見てません?

1989年3月11日、ソ連時代のレニングラード出身。1989年9月、一家で難民としてアメリカへ移住。4歳から演技に興味を示し、9歳でTVMデビュー。TVシリーズのゲスト出演多数。

「アトランティスのこころ」(01)で初お目見え。「ターミネーター4」(09)では、若きカイル・リース役。「スター・トレック」(09、13)では、パヴェル・チェコフ役。覚えときましょ!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美しき転校生の運命

2013-11-13 16:32:37 | 映画
なんか最近、( )週間限定上映ってよく見ません?9月27日(金)から、2週間首都圏限定公開だった「クロニクル」(12)もそんな1本。もちろん、絶対見たい!と思いました。

当然、公開後すぐに劇場へ。ところが2週間どころか、劇場のスケジュールを見ると毎週載ってるじゃありませんか!10月12日からは、大阪、愛知、福岡などの都市で公開。

さらに新宿のシネマカリテは、11月14日までロングラン!これでお分かりのように、映画はホントに楽しめました。限定公開が増えているのは、映画を取り巻く環境の変化ですね。

ミニシアター(単館)がなくなり、シネコン(シネマコンプレックス/日本では1つの建物に7~12スクリーンがあるもの)が一般的になり、上映作品が爆発的に増加しました。

ソフトも劇場スルー作品がどんどん増加。そんなこんなで、劇場の上映期間も短くなってしまいました。大ヒットを記録して、ロングランを続ける作品を何度も見に行くなんて、もう過去。

そしてまた、2週間限定上映作品を発見。「ビューティフル・クリーチャーズ 光と闇に選ばれし者」(13)の監督、脚本は、「P.S. アイラヴユー」(07)のリチャード・ラグラヴェネーズ。

「恋人たちのパレード」(11)と「恋するリベラーチェ」(13)の脚本家でもあります。そうか!カミ・ガルシアとマーガレット・ストールの全米ベストセラーYA小説が、原作です。

サウスカロライナ州ガトリン。17歳のイーサン・ワイト(オールデン・エアエンライク)の学校に、謎めいた美少女レナ・デュケイン(アリス・イングラート)が転校して来ます。

レナは資産家メイコン・レイヴンウッド(ジェレミー・アイアンズ)の姪で、彼の屋敷に住み始めます。ひと目で惹かれるイーサン。ところが彼女の家系は、魔術や呪いを操る一族だったのです。

16歳になると“光”か“闇”のどちらかに選ばれる宿命のレナ。アリス・イングラート、ヴァイオラ・デイヴィス、エミー・ロッサム、エマ・トンプソン共演。第2の「トワイライト」になれる?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オーストラリアから、ソウル・ミュージック

2013-11-12 20:57:11 | 映画
“アボリジニ”は、オーストラリアの先住民のこと。西部劇によく出て来た“インディアン”は、アメリカ先住民。“ネイティブ・アメリカン”とも。“インディオ”は、ラテンアメリカの先住民族。

カナダ北部などの氷雪地帯に住む先住民族は“エスキモー”と言いましたが、今は“イヌイット”ですね。このように世界の先住民の呼び名は、時代と共に変わって行くんですね~。

ウェイン・ブレア監督「ソウルガールズ」(12)は、実在するアボリジニの女性ボーカル・グループの物語。原作は、トニー・ブリッグスの戯曲『ザ・サファイアズ』で、彼は脚本も担当。

1968年のオーストラリア。ゲイル(デボラ・メイルマン)、シンシア(ミランダ・タプセル)、ジュリー(ジェシカ・マーボイ)の3姉妹は歌が大好きで、スター歌手になるのが夢。

幼い頃から、アボリジニの居留地でカントリー・ミュージックを歌ってきました。とうとう町のタレント・コンテストに出場が決定!ところが観客は白人ばかり。優勝も賞金も逃してしまいます。

しかし司会を務めたデイヴ(クリス・オダウド)は、彼女たちの才能を評価し観客を非難したため、仕事をクビに!やむなく町を去ろうとする彼を引きとめたのは、ジュリーでした。

ベトナムにいるアメリカ軍の慰問にいく歌手のオーディションに、参加したいと訴えます。渋々、3姉妹の音楽ディレクター兼マネージャーを引き受けます。たたし、デイヴは条件を提示。

アメリカ人に受けるには、カントリー・ミュージックををやめてソウル・ミュージックにすること。そして従姉妹のケイ(シャリ・セベンズ)も加わり、4人で“サファイアズ”を結成。

ケイはアボリジニであることをを放棄し、オーストラリア社会で白人として生きています。ソウル大好きなデイヴは、4人にソウル・ミュージックの“いろは”を叩き込みます!

クリス・オダウドは1979年アイルランド出身。ポール・フェイグ監督「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」(11)に出演。個性的で、でも好感の俳優。今回はどうか知らん?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フォンターナ広場で起きたこと…

2013-11-11 19:53:51 | 映画
映画を見ていると、知らない事件や出来事、人物に出くわすことがよくあります。たとえ知っていることでも、映像で見るとより理解が深まりますね。もちろん、映画はフィクションです。

すべてをそのまま信じてはいけませんが…。しかし、知らないことを知るのはうれしいことです。かつて、ジュリアーノ・モンタルド監督、ジャン・マリア・ヴォロンテ、リカルド・クッチョーラ主演

「死刑台のメロディ」(71)を渋谷東急文化会館地下の劇場で見た時、こんなことがあったのか…と深く印象に残りました。エンニオ・モリコーネとジョーン・バエズの歌が心を揺さぶりました。

もし未見で関心がありましたら、ぜひ。パオロ・クッキアレッリ原作、マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督「フォンターナ広場 イタリアの陰謀」(12)も、そんな作品。こんな事件があったなんて。

1969年12月12日のこと。イタリア、ミラノにあるファンターナ広場に面した“農業銀行”が爆破されます。午後4時37分発生、死者17人、負傷者88人を出した大惨事でした。

捜査当局は、無政府主義者グループによる犯行と断定。容疑者たちを次々に逮捕します。容疑者の1人、アナキストのジュゼッペ・ピネッリ(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)。

爆破事件3日後、取り調べを進めて行く中、彼はミラノ警察署の4階から飛び降り死亡。これをきっかけに事態は急展開!警察は自殺と発表し、無政府主義者たちは他殺と言い張ります。

左翼団体のテロリスト“赤い旅団”は、ミラノの警察分署長ルイージ・キャラブレシ(ヴァレリオ・マスタンドレア )を殺害。果たして?実は、この事件の真相は明らかになっていません。

右翼団体が起こした爆弾テロは、無能な政府に対し民衆を暴動へ駆り立てようというものだとか。なんだかややこしい事件ですが、映画を見れば少しは理解できるかも…。

映画の公式サイトがないので、予告編はこちらから、どうぞ。まだまだ知らない事件や出来事、人物たち。映画はいろいろなことを教えてくれます。歴史の先生のよう、だから映画が大好き。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ネット検索で、泥棒なんて…

2013-11-09 20:04:46 | 映画
ソフィア・コッポラの監督作品には、いつも関心があります。女優だった頃は、ラジー賞(ゴールデンラズベリー賞)にノミネートされるなど、あんまり評判はよくなかったけど。

何分にも父親がフランシス・フォード・コッポラ監督で、生まれてすぐ「ゴッドファーザー」(72)で洗礼を受ける男の子として出演。ソフィアは、1971年5月14日生まれだから。

そんなソフィアが初監督したのが、「ヴァージン・スーサイズ」(99)。ジェフリー・ユージェニデス原作で脚本も書いています。5人姉妹の繊細で美しい思春期を描いています。

少女たちの心や生活を女性の視点から描き、すっかり魅了されました。「ロスト・イン・トランスレーション」(03)は、ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン、ジョヴァンニ・リビシ主演。

「マリー・アントワネット」(06)は、キルステン・ダンストとジェイソン・シュワルツマン主演。15歳のルイ16世と14歳のアントワネット。ティーンエージャーとしての2人として描いています。

「SOMEWHERE」(10)は、スティーヴン・ドーフとエル・ファニング主演。ホテル暮らしのハリウッドスターと、前妻と同居する11歳の娘の物語。どの作品も若い女の子が登場します。

その時々の生き方、考え方を見せてくれる、ソフィアってステキ!最新作は、実際に起きた“ハリウッド・セレブの豪邸を襲ったティーン窃盗団”を題材にした「ブリングリング」(13)です。

ハリウッド・スターやセレブたちが住む、ロサンゼルス市カラバサス。ニッキー(エマ・ワトソン)と妹サム(タイッサ・ファーミガ)は、マーク(イズラエル・ブルサール)、レベッカ(ケイティ・チャン)

クロエ(クレア・ジュリアン)と知り合います。インターネットでパリス・ヒルトンがベガスでパーティーをすると知り、彼女の家に侵入。豪華な家の様子を話していると、ニッキーは…

『泥棒したい』と言い出します。パリスがマイアミに行くことを調べた5人は、留守宅に押し入り、クローゼットの中の物で大騒ぎ。他にも次々にセレブの家に…。実際にあったなんて、ウソみたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水墨画争奪戦、開始!

2013-11-08 20:10:58 | 映画
ホント、アンディ・ラウの若々さと美しさは本当にすごいです。1961年9月27日生まれなので、今年52歳。なかなか私生活まで関心がないファンですが、そう言えば彼って既婚者?

調べてみました。やはりアンディ・ラウ本人が、私生活を公開していないようですね。噂はあります。たとえば、20年来の交際が噂されているマレーシア華僑の女性、キャロル・チューと結婚?

その噂は、2009年の話。香港映画界の人気俳優で恋話も多い彼は、これまでにもダニー・プンやイディー・チャンとの同性愛の噂や、台湾の女優アニー・ウー、香港女優ロザムンド・クワン

歌手で女優のアニタ・ムイ(2003年子宮頚がんで死去)などの名前が…。まっ、そんなことどうでもいいです。アンディ・ラウが出ていれば。最新作は、「ゴールデン・スパイ」(13)です。

監督は、スン・ジェンジュン。うっ、知らないけど。脚本も書いています。タイトルでわかるように、007ばりのスパイアクション・ドラマ。その姿は、若く颯爽としているではありませんか!

中国の歴史上もっとも有名な水墨画“富春山居図”。歴史に揉まれ2つに引き裂かれ、中国と台湾の博物館に収容されていました。そして百年ぶりに合わせる、国家的プロジェクトがスタート。

ところが台湾にある水墨画が、博物館から盗まれてしまいます。中国側では、盗まれるのを想定して警備を強化。しかし、画は包囲網をすり抜け、世界中を駆け回ることに…。

狙っていたのは英国の犯罪組織と日本のヤクザだと突き止めたのは、香港警察特殊工作員(アンディ・ラウ)。そんな中、突然彼の前に謎の美女(リン・チーリン)が。果たして彼女は?

中国、台湾、東京、そしてドバイ…と世界を股にかけた水墨画争奪戦。ところで、すべての原因となる“富春山居図(ふしゅんさんきょず)”は、実在の水墨画でした。

ウィキペディアによれば、元朝末期の画家 黄公望によって描かれた水墨画で、1350年完成とあります。サイトには、スクロール付の画像が紹介されていますので、ぜひご覧ください。映画もね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジム・ジャームッシュのヴァンパイア

2013-11-06 21:03:07 | 映画
「リミッツ・オブ・コントロール」(09)以来、久々です。ジム・ジャームッシュ監督。ドイツ、アイルランド、チェコの血を引くヨーロッパ系アメリカ人だそうで、道理で名前がユニーク。

卒業製作で手掛けた「パーマネント・バケーション」(80)で、監督デビュー。監督の他、原作、脚本、製作、音楽も。その後の「ストレンジャー・ザン・パラダイス」(84)から、知っています。

「ダウン・バイ・ロー」(86)「ミステリー・トレイン」(89)「コーヒー&シガレット2」(99)「ナイト・オン・ザ・プラネット」(91)などの監督作品の他、ジョニー・デップ主演「デッドマン」(95)

フォレスト・ウィッテカー主演「ゴースト・ドッグ」(99)、ロベルト・ベニーニ主演「コーヒー&シガレッツ」(03)、ビル・マーレイ主演「ブロークン・フラワーズ」(05)など。自身の出演作品も。

ジャームッシュというとどうも難しいイメージがありましたが、わかりやすいストーリーで独自のスタイルがあり、今も作品は必ず見るようにしています。だから久しぶりの新作にわくわく!

オンリー・ラヴァ―ズ・レフト・アライヴ」です。うむ、妖しい…。大きなサングラスをかけ、抱き合う男と女。しかも女の方が年上に見える。指導権を握っているのは、彼女?

彼女は、ティルダ・スウィントン(1960年11月5日、ロンドン出身)。男は、トム・ヒドルストン(1981年2月9日、ロンドン・ウェストミンスター出身)。個性的な2人の奇跡のコラボ!

ギターはもちろん弦楽器ならなんでもこなす、アンダーグラウンド・ミュージック・シーンで活躍するアダム(ヒドルストン)。彼の正体は、吸血鬼。そんなアダムにある悩みが…

それは、近年の自己破滅的な人間たちの振る舞い。そんな時、恋人のイヴ(スウィントン)がデトロイトに住む彼の元にやって来ます。イヴも吸血鬼で、2人は何世紀も生き続けています。

久々の再会。ところがイヴの妹エヴァ(ミア・ワシコウスカ)が、突然現れ…。その時から、3人の運命が大きく変わってしまうのでした…。他に73歳のジョン・ハート共演。大ファンです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第75回ハンガー・ゲーム開催!

2013-11-04 21:12:23 | 映画
ギジェルモ・アリアガ監督、シャーリーズ・セロン主演「あの日、欲望の大地で」(08)。この作品でアリアーナを演じたジェニファー・ローレンスは、ヴェネチア国際映画祭で新人俳優賞受賞。

TVから映画初出演で大注目されたローレンスは、デブラ・グラニック監督「ウィンターズ・ボーン」(10)で初主演し、アカデミー賞主演女優賞にノミネート。サスペンス・ドラマでした。

デヴィッド・O・ラッセル監督「世界にひとつのプレイブック」(12)では、アカデミー賞8部門ノミネートされ、見事ローレンスだけが主演女優賞受賞!あっという間にオスカー女優に。

1990年8月15日、ケンタッキー州ルイヴィル出身。スーザン・コリンズのベストセラー・シリーズ小説を映画化したのが、ゲイリー・ロス監督「ハンガー・ゲーム」(12)でした。

北米では2012年3月に公開、史上3番目(当時)の興行収入を上げた大ヒット作。独裁国家パネムは、エリート層が暮らす最先端都市キャピトルとそれに隷属する12の貧困地区がありました。

毎年そこから12~18歳の男女1人ずつを選び、最後の1人になるまで殺し合うというゲームが行なわれていました。それが“ハンガー・ゲーム”でした。12地区から選ばれたのが…

カットニス・エバディーン(ジェニファー・ローレンス)と同級生のピータ・メラーク(ジョシュ・ハッチャーソン)でした…。そして続編の「ハンガー・ゲーム2 」(13)が、公開されます。

第74回ハンガー・ゲームで妹の身代わりとして出場したカットニスは、壮絶な死闘の末、故郷へ帰還。ところが彼女の行動から、国家に対する革命の動きが広がり始めます。

独裁者スノー大統領(ドナルド・サザーランド)は、第75回ハンガー・ゲームのルールを変更。歴代の勝者を戦わせるという、絶体絶命のゲームに…。目的は、カットニス抹殺。

共演はジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ウディ・ハレルソン、フィリップ・シーモア・ホフマン、レニー・クラヴィッツ、エリザベス・バンクス。スタンリー・トゥッチのヘアに大注目!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルードヴィヒとワーグナー、再び。

2013-11-03 14:48:34 | 映画
イタリアの貴族モドローネ公爵の子として生まれた、イタリア映画の巨匠ルキノ・ヴィスコンティ。多くの名作を監督し、映画ファンに感動と映画の素晴らしさを教えてくれたヴィスコンティ監督。

その中に、バイエルン国王ルードウィヒ2世を描いた「ルードウィヒ/神々の黄昏」(72)があります。感動でした。美しく、狂気の内に死んでいく王の姿は、孤独で悲惨であまりに痛ましい…。

神田の岩波ホールで上映され(1980年11月8日公開)、連日の混雑でロングラン。ルードウィヒをヘルムート・バーガー(美し!)、オーストリア皇后エリーザベトをロミー・シュナイダー

リヒャルト・ワーグナーをトレヴァー・ハワード、コジマ・フォン・ビューローをシルヴァーナ・マンガーノが演じています。もし、もし未見でしたら、ぜひ見て下さい。他のヴィスコンティ作品も。

当時184分の上映でしたが、89年3月には240分の完全版が上映されています。実在のルードウィヒは、どんな人だったのか?音楽家ワーグナーとの関係は?『ローエングリン』とは?

ドイツから「ルードヴィヒ」(12)が、やって来ます。監督・脚本は、マリー・ノエルとピーター・ゼアーの2人。ワーグナー生誕200年周年(1813~1883)を記念して、制作されました。

15歳の時、歌劇『ローエングリン』を観て白鳥の騎士ローエングリンに憧れ、作曲者のワーグナー(エドガー・ゼルジュ)を崇拝するようになったルードウィヒ2世(ザビン・タンブレア)。

ある日、父王が急死し芸術だけに夢中になっていたルードウィヒは、わずか18歳で王座に就くことに。さらにバイエルン国が所属するドイツ連邦は、隣国の衝突により戦争の危機が…

そんな時でもルードウィヒは、武器よりも詩と音楽が大切…とワーグナーを宮廷に招き入れるのでした。ルードヴィヒは、ノイシュヴァンシュタイン城を造ったことでも知られています。

歌劇から“ヴィーナスの洞窟”と名付けられた洞窟まで造ってしまった、芸術愛好家ルードウィヒ。ザビン・タンブレアは、1984年ルーマニア出身。バイオリニストで期待の俳優。楽しみ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする