『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

津波の爪痕

2011-08-16 07:24:00 | 風景


毎年、夏には必ず行っていた
相馬の松川浦に
様子を見に行ってきた。

海岸から数キロも津波の被害があって
見慣れていた浜の近辺は
風景が一変していた。

釣り突堤の金属手すりが
飴細工のようにグンニャリと
へし曲がっていたのには
驚いた。

ナッちゃんと二人で
試しに曲げてみようと思っても
とてもビクともするものではないので、
津波の想像を絶するエネルギーに
驚かされる。




鉄骨の東屋が
ペチャンコになっていた。

沖の波消しブロックも
崩されて海岸まで運ばれていた。





バーベキューやら
何度も食事した芝生の脇のブランコは
支柱が曲がりながらも残っていて、
ベンチの一つは片側のアームが
残っているのみだった。





松林は至る所で
ポッキリと大木が折れていた。

ほとんど陸側に折れているので
海から寄せる津波の破壊力で
やられたのだろう。

食堂だった所は
2階まで鉄骨むき出しになっていた。





いちおう釣り道具は持っていたものの
ナッちゃんとさすがに気が重くなって
それでも、ちょっとやるか…と、
海に向かって手を合わせ
2.000人の犠牲者に哀悼の祈りを捧げた。

いつもの船着場には
先に2組ほど釣り人がいて
なんだかホッとしたが、
それでも例年の夏なら
釣り人がここかしこに見られるはずである。

今回は初めて
釣りにギターを持参し
待っている間、海に向かって
『影を慕いて』を追悼演奏した。






お盆中だったので
殺生するのも気が引けて
今回はクーラーを持参せず
全部リリースするつもりだった。

そしたら、最初にアイナメの赤ちゃんが釣れ
次からは、全部エサ取りのチビフグばっかり。

夏場は繁殖期で、沿岸にやってきて
プランクトンを食べているのだろう。
とにかくエサを投入すると
釣堀の魚のように群がってくるので
ナッちゃんは一々外すのが邪魔くさいので
大物用針に換えてしまった。

それでも、3時間ほど
いろいろと仕掛けを換えて
やってみたが、ついぞ大物は
一匹も連れなかった。

もっとも、漁協で揚げた魚から
人の髪の毛が出てきたという
恐ろしい話を聴いたので
放射能汚染もあって
とても食べられるものではない。

帰りしな、カミさんが
岸壁をエンゼルフィッシュのような
背ビレと腹ビレが20センチもあるような
熱帯魚みたいなキレイな魚が泳いでいるのを
発見して興奮していた。

エンゼルは淡水魚だから
もしかしたら、いわきのアクアマリンから
逃げてきたんじゃないか…
という推測でおちついた。


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