2-2のタイで迎えた
今日の『王将戦』第五局。
現在、「先手」26連勝中、
勝率9割6分の「先手」番の
ソーちゃんであるが、
なにせ、28連勝の記録を持つのが
相手の羽生「永世七冠」である。
タイトル99期獲得して、
棋王は連続10年にして
「永世号」が与えられるので、
「永世七冠」は前人未踏の
最高位である。
まさしく、
「昭和の天才 VS 平成の天才」
のドリームマッチである。
*
八つのタイトル戦で、
唯一、王将戦のみが
主催者の関係で有料視聴となるため、
毎日新聞社の棋譜速報での
観戦をしている。
対局開始と初手までは
ライヴで配信されたので、
見ることが出来た。
いつもながら、
「ソータの六礼」を見て、
その「実意丁寧」さに感心する。
対局室への入室で一礼。
盤前での対局者・立会人に一礼。
お茶のお運びさんに一礼。
駒箱を開けるのに一礼。
王駒を取るのに一礼。
そして、対局開始の一礼。
・・・と、まさに、
古武道にも通じるような
礼に始まり礼に終わるのも
伝統芸「棋戦」の魅力である。
永世七冠のほうは、
入室・お茶子さんへの一礼は
なかった。
また、
交互に駒を並べ合う際、
ソーちゃんは
相手が駒から手を放すまで
自分の駒を取りにいかないが、
永世七冠はパッパッと
相手に構わず並べにいく。
これは、
ソーちゃんの方が
礼儀正しく目に映る。
*
対局開始直前には、
ちょっとしたハプニングがあった。
ソーちゃんが
右脇のペットボトルの位置を
直そうとしたら、それを落として、
「ガチャンーっ!」
と、静寂な対局室に
粗相のノイズが響き渡った。
立会人や副立会人は
覗き込むようにハラハラしていたが、
ソーちゃんは、落ち着いて、
ティッシュであたりを拭っていた。
彼の定石である
《初手お茶》の「お茶」を
デンムクった(ひっくり返した)
のではないか・・・と、
視聴者もドキリとしたことだろう。
幸いにして、その後、
改めて、お茶を一口啜っていたので、
事なきを得たようだった。
そして、その、なんだか、
験の悪いようなアクシデントが、
絶対優勢の「先手番」に
波乱もしくは想定外が起こるのでは・・・
と、深層心理屋は勘繰ってしまった(笑)。
*
「私的五連休」中日のきのう。
前夜から、
明日は「桑島食堂」まで
遠征しよう・・・と、
予定を立てていた。
隣の伊達市の霊山町にある
【鄙には稀】な
名昭和食堂である。
ここの、何も足さない、
何も引かない・・・、
シンプル&プレーンな
昭和ラーメンは、
老婆店主が創っている、
まさに「絶滅危惧種」ラーメンなのである。
450円という、その値も
絶滅危惧種である(笑)。
きのうは、
ほんのり化調感を
察知した。
既に閉店した
『月見食堂』の
老婆店主も
「ほんのちょっぴりね・・・」
と、化学調理料の添加の
秘訣をおせーてくれた。
“鶏ガラ・ソップ(スープ)”に
“味の素”が、
まさに、“昭和の味”なのかもしれない。
*
店の真ん前には、
これまたレトロチックな
『掛田』のバス停がある。
この佇まいを見るたびに、
いつも、ガラガラと開けて、
中から格子柄の上着を
肩に引っ掛けた
寅さんが出てきそうな
感じがしてならない(笑)。
そう・・・。
劇中で、
寅とノボルが上野駅で食べていた
ラーメンも、たしかに、
こんなたたずまいだった。
*
前期高齢者のGサマでも
飲み干せるほどの
やさしい旨味のスープである。
どんぶりに書かれた
屋号と(電)の朱文字と
市外局番がひと桁なのにも
昭和のレトロ気分を
満喫させてくれる。
*
帰路、道の駅により、
『牧場のジャージー』で
大納言ジェラートを
デザートにやってきた。
*
帰宅後は、
せっせと今月二本目の
ルネッサンスギターの仕上げに
いそしんだ。
前夜に彫り上げた
ムスターシュ(髭飾り)の型紙を
ひと晩水に浸して剥がし
ブリッジの両端に接着する。
*
今回、初めて用いてみた
伸縮性のある「黒テグス」。
高価なガット(羊の腸)の
代用としては
まずまずであるが、
黒い色がかなりインパクトがあり、
指板材などとの調和を
考えないといけないな・・・と感じた。
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