『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

空はこんなに青いのに…

2011-03-14 10:52:00 | 大震災/コロナ禍


宮城県だけで死亡者が
1万人を超えるだろうと
県警が発表した。

阪神大震災の死亡者6.400人を
一県だけで超えるというのだ。

岩手、福島でも市町村単位が
いくつも壊滅状態で
まだ、その実態さえ把握されていない。

万単位の犠牲者という
国内では未曾有の大災害である。

しかも、数日内にM7クラスの余震発生率が
70%あるというし、原発から120キロも離れた
隣県で放射能が検出されている。

明日、出勤予定だった学校は
原発からわずか30キロの距離である。
当然、休校となった。
生徒は自宅待機で、おそらく
このまま春休みとなるだろう。
でも、爛漫の春休みではない。

ひとたび雨が降ろうものなら
それは原爆直後と同じ
「黒い雨」なのだ。

都市で使う電力を賄うために
都市ではリスクを負わず
補助金を餌に地方に負担させる。

まるで、沖縄に米軍基地負担を
補助金をつけて押し付ける構造と
一緒である。

絶対安全と謳う原発ならば
東京湾に建設すればいい。
さすれば送電ロスもないはずだ。
しかし、いざという時のリスクを
忌避する為に他県にそれを負わす。

人間の考えること、為すことに
絶対なぞ、あろうはずがない。
幾重ものセイフティ・ネットを施策しようが
想定外のことは必ず起こるものだ。

仙台の地層を研究していた学者が
1.000年前の平安時代にも
同様の津波による
内陸部の土砂堆積層があると
今頃、訳知り顔で喋っていたが
それなら、事前に発表するなり
啓発するなりしろよ、と言いたくなる。

大災害の後で
実はこうでした…
というのは後だしジャンケンと
一緒である。
象牙の塔に収まって安穏としていたり
閉鎖的学会内で知的遊戯に自己満足している
御用学者が人の役に立ったためしはない。





今朝、近所の梅がほころびはじめ
それが青空に映えていた。

長崎の海を望む高台にある
遠藤周作文学館の《沈黙の碑》には
こう刻まれている。

 人間がこんなに哀しいのに
  主よ、海があまりに碧いのです



なんだか、抜けるような青空に
芳しき梅の香りを嗅いだとき

 神様
  なぜに
   こんなことが起こるのでしょうか
 
と、ふと、やるせない哀しみに襲われた。 









コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 震災三日目 | トップ | 死に方 用意 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

大震災/コロナ禍」カテゴリの最新記事