私の秋

フミ（長男）が
文字を覚えたばかりの
保育園時代に、
山頭火の歌を
色紙に書かせた。



文字を覚えたばかりで
嬉しい幼児の素直な気持ちが
書体に現れており、
なんの外連味（けれんみ）もなく
清々しい。

落款は、教員時代、
修学旅行で中国に三度も
引率したが、その際に、
上海で彫ってもらったものである。

日本で彫れば
5千円も取られるところだが、
20年前の中国では千円未満で
作ることが出来た。

陰陽大極図の意匠に
「文治」と刻印してもらった。

トーチャンの手本を見て書いたものの、
「た」が抜けて、
あとで挿入したのも
幼児らしい（笑）。



裏庭のザクロが完熟したので
全部で８ケほど収穫した。

どの葉の裏にもコナジラミが
羽化しており、文字通り、
白墨のような粉が服についてしまった。

幸い、葉の裏側だから
光合成には問題ないようで
枯れる心配もなさそうである。

ザクロの実は裏漉しして
炭酸水で割ってスカッシュにしたり、
オリーヴ･オイルとで
ドレッシングにしたりしている。

竹花入には
庭のハーブ園の
バジルの花を活けてみた。




庭の日当たりのよい一角で
ハーブを10種ほど栽培しているが、
高貴な香りのするディルを
3株ほど新しく植えてみた。

一年草なので冬は越せず、
それまで種を採って
来春に蒔いて次世代を育てたい。

ウィキによれば、
英名の「dill」 は、
アングロサクソン語で
「なめらかな」「あやす」を意味する
「dylle」に由来するらしく、
薬として痛みを和らげる作用をも
持つようである。

和名は「イノンド」（蒔蘿)といい、
フレンチでは「Aneth」（アネット)という。



スモークサーモンには
欠かせないハーブである。