『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

水蓮

2021-06-12 07:05:00 | 風景

モネの『水連』を
彷彿させる
見事な開花期を迎えた
ビオパークに
撮影に出かけてきた。





自宅や学校のような
人工的な室内環境に
常に身を置いていると
「明るさ」も一定、
「風」も吹かず、
「臭い」もない…
というのが
当たり前のような気になっているが、
それが「不自然」である
ということが
自然から教えられる。

人工的環境が
直線主体で構成されているの対し、
自然は水平線や地平線の他は、
すべてが曲線で構成されている。

「色彩」にしても
室内では単色系で〆られるが、
自然は複雑なグラデーションを
呈している。

PC周りは
どれ一つとっても
「有意味」なものばかりで、
何一つ「無意味」なものはない。

それが、
現代文明・文化の
「暮らし」である。

そうした無理矢理に創り上げた
合理的環境に適応すべく
我われはエネルギーを使って
秩序立てるという
エントロピー減少の
反自然的な方向に働くため、
睡眠を必要とするのである。

即ち、眠っている間に、
日中と同量のエネルギーを使って
収支バランスを取るために
脳内で無秩序化へと
エントロピーを増大させている、
と考えられる。









山頭火の句に

 まっすぐな道で
  さみしい

というのがある。

単調でツマラナイ
ともとれるが、
含みのある句である。

***

英語の「ミュージック」は
音楽の女神ミューズが語源だが、
日本語の「曲」は
節や音符が揺蕩(たゆた)う様、
曲がりくねる様を
意味するという。

たしかに、
譜面をみながら演奏していると、
そこに、なだらかなカーヴがあったり、
急勾配があって、そこをどう表現するか
ということに心を配るものである。












ルソーの箴言に

【自然から遠ざかると病が近づいてくる】

というのがある。

至極尤もである、
と若い頃、感心して、
自然に接するようにしてきたが、
それでも、多くの病をしてきた。

老化は致し方ないが、
どうも「不自然」「反自然」なる
人工的環境も禍(わざわい)してると
思ってはいるものの、
建造物に籠って
PC環境で仕事せねばならないのも
実情である。

なればこそ、
もっともっと積極的に
「花鳥風月」を求めて
野に出でよ、
と自らを叱咤している。

仕事柄、
ネット依存症、
ゲーム依存症、
スマホ依存症、
の子どもたちと
多く会っている。

「依存症」は
かつては「中毒」と言ったものだが、
文字通り「毒に中(あた)る」と
言いたいぐらいに
そのデトックスが難しい。

その処方箋のひとつが、
「花鳥風月」である。

それらは無限の自然の
代表に過ぎないが、
たった4つのアイテムでも
解毒作用は大いにある。

海に行けば、
砂浜、波、潮風、海原
という解毒薬がある。











会社の新規事業立ち上げの為、
単身、大阪に先発赴任している
フミが、ウィークデーに
一日だけ帰京して
リク坊を愛でて
トンボ返りしたという。

可愛い盛りなので、
「酸欠キンギョ」みたいに
息子に会いたくなったのだろう(笑)。

来月からは、また、
大阪で親子三人暮らしになるが、
東京-新大阪間は
700系「のぞみ」だと
2時間23分だから、
寸暇を見つけては
帰ってこれるのだろう。









リク坊もそろそろ
「始歩」と「初語」の
時期である。

保育所に入ったら
ネイティヴの大阪弁になる(笑)。

なんだか、
それも不思議な感じだなぁ・・・。

5歳まで京都育ちだった
フミが帰福すると、
生粋の京都弁だったので、
ジジババたちは
それを面白がっていた。





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