きのうは
カミさんに誘われて、
朝も早よから
文知摺(もちずり)観音に
紅葉狩りに行ってきた。
境内の紅葉はまさに
今が見ごろで、
赤々と萌えに萌え、
鐘楼や芭蕉翁像との
見事なコントラストを見せていた。
今回は、はじめて
有料の資料館に入り、
秘蔵の寺宝をつぶさに鑑賞した。
芭蕉や子規も訪れており、
その遺墨に接する事もできた。
そして、初めて、
「床もみじ」を見たが、
残念ながら曇りがちの天気で
それほどクッキリとは
反映されていなかった。
それでも、
堂内の神々しい仏様には
合掌して息子共々の健康を
祈願させて頂いた。
*
紅葉を通して見る多宝塔は、
さながら、京都の古刹にいるような
絵になる景色だった。
ここは小学生の頃、
遠路はるばる清明町から
一個連隊でぞろぞろ歩いて
遠足に来た地である。
老境になって
紅葉狩りに老妻と訪れるとは
学童期には思いもよらなかった(笑)。
木々が織りなす彩りは、
晩秋の壮大なキャンバス。
燃えさかる炎のような葉。
無数の赤い手が空に向かって踊る。
風に揺れ、
命の脈動を奏でる楽器は、
我が心の琴線を振わす。
足元に散る葉は、
大地に降り注いだ赤い星々。
自然が描いた一幅の絵は、
「今、ここ」を生きる
心の奥深くに刻まれる。
深紅の海に身を委ね、
永遠に色褪せない
記憶の宝石となれよ、
と願った。
***
「地元はじめて」シリーズで(笑)、
通勤路にある「じょーもぴあ」にも
寄ってみた。
カミさん共々
伊達市のガッコに勤めてて、
その前を通っているのに、
いちども入館した事がなかった。
山のガッコのY中生は、
はるばる、マイクロバスで
全校生数名で
郊外学習にやってきた処でもある。
今は、静かな「縄文ブーム」でもあり、
そのスピリチュアリティを引き継ぐ
日本人を再発見しようという
ルネサンス的ムーヴメントもあるので、
タイムリーではあった。
縄文時代の始まりは、
今から約16,000年前で
その終わりは約2,500年前だという。
さほどに、長期にわたり
文化が発展した時代で、
土器の使用、狩猟・採集、
定住生活などが特徴である。
その中で、
気候の変動や社会の変化に伴い、
文化や生活様式も多様化していった。
発掘された土器には
実用性と装飾による芸術性の
両方を兼ね備え、
その民度の高さが伺われた。
また、耳飾りも多数あり、
土偶も多岐に渡っていて、
現代においても
その芸術性は色褪せていないのが
偉大な精神性を感じさせてくれる。
帰路、『大和庵』によって、
珍しい「いか天丼」をやってきた。
ソデ烏賊と思われる
ぶっとい身肉は
驚くほど柔らかく、
スッと歯が入って
心地よく噛み切れた。
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