きのうは
元大学ギター部の
マドンナたち3人と
会食会を催す
『アンムクライ会』の
7回目の例会で
三ツ星フレンチを堪能してきた。
これまで三度も
お世話になっているお店なので、
みな緊張する事もなく、
日常の食卓では味わえない
フランス料理を楽しめたようだった。
*
アミューズには
この日のメインの
キャナール(鴨)の希少部位を
楊枝に刺した一口サイズの
「ピンチョス」。
ブルターニュ地方は
ゲランド半島の塩田で作られる
フルール・ド・セル(塩の花)が
ミネラル分が豊富で
肉の旨味を引出していた。
**
オードヴルの一品目は
水牛のモッツァレラに
ひんやりとしたトマトのジュレ。
口中が爽やかに洗われるようになり、
アペティ(食欲)を刺激する
快心のスターターである。
時不知(トキシラズ)のマリネは
ディルの風味と相まって、
これまたけっこうな
カナッペであった。
*
オードヴルの二品目は
富士幻豚の1年半熟成の生ハム。
パルマ産プロシュートに
勝るとも劣らない旨味と香りがあり、
その塩加減も絶妙であった。
チコリの仄苦みが
また、いいアシストをしてくれた。
**
オードヴルの三品目は
クロヴィス(アサリ)と
山芋のコンカッセ(微塵切り)を
パートで巻いて揚げたブリック。
熱々でパリリとした食感と
じんわりと貝の旨味、
サクリとした山芋の歯応えなどが
ハーモナイズして
“食の快楽”が演出されていた。
ハーブ・バターのソースも
高貴な味で、
路地物のアスパラが
いい合いの手になっていた。
***
ポワソン(魚料理)は
旬のイサキに甘味のあるトマト、
ソラマメが添えられていた。
まずは、イサキを味わってから、
次いで、トマトと、
そして、ソラマメと、
最後に、全部いちどに
マリアージュさせてみた。
夏野菜と海の物が
皿の上での出会い物として
巧く調和していた。
***
ヴィアンド(肉料理)は
ニュージーランド産鴨のロティを
オレンジを使った古典的な
ヴィガラード・ソースで。
フランス産の家禽・野禽類は
鳥インフルの影響で
厚労省がここ数年、
全面禁輸しているという。
かつては
シャラン鴨を味わえていたのだが、
この禁輸政策でどのレストランも
他国や国内の鴨を仕入れるより
ないようである。
それでも、
ニュージーランド産の鴨も
味わいは佳く、脂にも甘味があり、
フレンチのオレンジ・ソースにも
よく馴染んでいた。
シャンピニオンや
ポムドテール(馬鈴薯)の
ムースとは“テッパン”の
相性だった。
***
ここまで六品も
塩気のある料理を堪能してきて、
ここにきてのデセールは
まさに「別腹」ではなくとも(笑)
ホッとするスイーツであった。
上品なビスキュイに
香り高いグラス・ド・フレーズ。
街場のパティスリーでは
絶対に味わえない、
まさに、フレンチならではの
創りたてのデセールである。
*
口中が甘やかになった処へ、
熱々のエスプレッソをキュッとやる。
これで、華麗なる
味のシンフォニーが完成する。
*
プチフールは、
さしずめ、アンコールの佳品
といった処だろうか・・・(笑)。
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