きのうは、
カミさんに送ってもらい
駅に着いたら、
通勤の人たちは皆
コートにジャンパー姿だった。
自分だけジャケパン・スタイルで
寒々としたかっこで
馬鹿みたいに見えた。
そっか、季節は冬だったんだぁ…と、
馬鹿みたいに、人々の防寒スタイルで
気がついた。
幸い、新幹線に乗ったら
暖房でポカポカだったので助かったが、
カラダが芯まで冷えて
風邪ぇ引かなきゃいいんだけど…
と懸念された。
🤧💦
(夜から頭痛になった)
東京まで93分。
京都まで131分。
およそ3,5時間で行けるようになり、
新幹線もスピードアップしている。
ただ350キロの猛スピードだと、
地形のアップ・ダウンや
カーブのバンクで減速・加速すると
落下するような重力加速度を
感じる箇所が数カ所ある。
…
京都には11時半に着いたので
隣接するホテル・グランヴィア内の
『美濃吉』で昼懐石をした。
自家製の胡麻豆腐の揚げ出汁は、深味のある餡と共に美味しく頂いた。
京都は白味噌。はんなり、こっくりした煮物椀。
明石の鯛は、関西ならではである。
海老芋と蕪の炊合せ。
サワラの焼き物とマイタケ、三度豆の天麩羅。パウダー状の雪塩が供された。
ご飯には、ちりめんじゃこが…。
〆の甘味は、胡麻風味の白玉善哉。
京阪→叡山電鉄で
八瀬比叡山口の瑠璃光院まで
脚を伸ばした。
早々と、クリスマスツリーが
飾られていた。
文知摺觀音でも見た
床もみじの本番の京都版がある。
在京中にはなかった名所で
かつての料亭を大阪のお寺さんが
買い上げて、観光寺院に仕立てたと
タクシーの運転手さんから伺った。
北野白梅町からは
嵐電に乗って、嵐山まで赴いた。
ペンションでひとっ風呂浴びてから
30年前の在京中に行った
『熊彦』で夕懐石を頂いた。
夜の渡月橋も風情があった。
平日の夕餉だったので、
さすかの老舗も
広間には中国人アベックと
自分一人のみだった。
(この二人は
クチャクチャ食べ音が激しく、
文化の違いとはいえ、
品がないなぁ…と、
ゲンナリした)
女将さんが挨拶に来られたので、
30年前に『玉締め炮烙膳』を
頂いたことを話したら、
なつかしがって下さり
「まだ、うちが娘の頃どした」
と、生粋の京都弁で言うので、
【東(あづま)男に京女】
の格言を思い出し、出来るだけ
ハキハキした東言葉で応じた。
かつて、京都出身の女の先生に
「センセの話しぶりは
男らしおますなぁ…」
と言われた事がある。
そしたら、
『男はつらいよ』の中でも
寅さんの話しぶりに
京都の芸妓たちが
「おたくはんの話し言葉は
惚れ惚れしまんなぁ~」
と、うっとりするシーンがあった。
そんな不思議な相性が、
両者にはあるのやもしれぬ
豪華な前菜。
海老真丈の煮物椀。
サワラの焼き物。古備前風のお皿が見事だった。
炊合せは、美濃吉と同じ、蕪と海老芋。
酢の物は、鯖の砧巻き。龍紋の黒楽平碗が見事なものだった。
茸ご飯。奨め上手の中居さんが「お代わりをどうぞ」と言うので、頂いた。
〆は、紅葉狩りを彷彿させるグレープフルーツのゼリー。
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