同い年の
ギター合奏団のメンバーで、
やはり古楽器製作をやっている
安部さんが、完成した
ルネッサンス・リュートを
持って来て見せてくれた。
初めてのリュートにしては
特にボディのラウンドバックが
見事に仕上げられて感心した。
リュートを持ってなくて、
写真と設計図だけで
拵えたので、どこか
ギターっぽいテイストがある。
楽器製作で難しいのは
つなぎ目なのだが、
隙間もなくキレイに
ジョイントされているのに
感心する。
ロゼットは一度失敗して、
段にして奥に取り付けたという。
それも有りの
いい工夫だと思った。
試奏してみたから、
やはりウブな音で、
まだ楽器として十分には
鳴っていない状態だったが、
弾きこめば成長しそうに思えた。
冗談で、
「これなら8万くらいから
ヤフオクに出せるよ」
と言ったら、
「売るつもりはないから」
とのことだった。
本職が多忙な彼は、
製作は超スローペースで、
そのぶん製作が丁寧で
これで4本目だと思う。
彼に比べると、自分は、
粗製乱造・薄利多売の
あまりいい製作家とは
いえないかもしれない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます