明けの春
一夜明けて、新たに訪れた春という意味で、
年の初めの寿ぎの言葉などに用いる。
類語:①今朝の春 ②新春
5月に咲いていた花「栃の木」
開花時期は、5/ 1頃~ 5/20頃。
・「橡の木」とも書く。
・「と」は数字の十で、実が多い木の意味から。
・30mくらいの高さになる。
・白い花がロウソク状に盛り上がって咲く。
・花からは蜜が、種子からはでんぷんがとれる。
特にトチ蜜(とちみつ)は最高品質のものと
して知られている。
また、材は家具や楽器などに使われる。
・栗のような形の実(み)はすりつぶして渋抜きして
「とち餅」にする(そのままでは渋くて食べられない)
また、この栃の実は縄文時代から重要な食料で、
どんぐりなどとともに主食の一部だった。
【”面食らう”のことわざの由来】
栃の実から、そばに似た「栃麺(とちめん)」を
作ったが、粉を練ったものがすぐに固まって
しまうためにあわてて麺棒をふるう必要があった。
「栃麺、棒をふるう」
→「栃麺、棒を食らう」
→「麺、棒を食らう」
→「麺、食らう」
→「面食らう」と変化し、
”あわてふためく”の意味となった。
(季節の花300より)