一日一言
息が弾(はず)む
呼吸が短く速くなる状態を指すところから
走った後などに動悸が激しくなって苦しく
なる様子を表すのに用いる。
★あの山の峠を登るとさすがに、息が弾む
ほど険しい登り坂であった。
春の七草「繁縷(はこべら)」
春、道ばたでよく見かける。
・すごく小さく白い5弁花。
(さらにそれが2裂するので10弁花に見える)
・春の七草では「はこべら」、
千曲川旅情の歌では「はこべ」の名で登場する。
・茎は地上をぐるりと這う。
・タンパク質、ビタミンB,Cなどに富む。
昔は食用にしていた。また、これを炒った粉に
塩を混ぜて歯磨き粉としても用いた。
・昔の「はびこりめむら(蔓延芽叢)」が変化して
「はこべら」になったという説がある。
また、茎がよくはびこり、種が落ちるとその年の
うちに芽が出て繁茂することからともいわれる。
・漢字の「繁縷」は漢名。
茎の中に目立つ筋(縷(る))があることから。
・島崎藤村の「小諸なる古城のほとり」
には繁縷が登場する。
「小諸なる古城のほとり
雲白く遊子悲しむ
緑なす繁縷は萌えず
若草も藉(し)くによしなし」
・別名 「朝しらげ」(「日出草」とも書く)
朝日が当たると花が開くことから”朝開け”
それが変化して”朝しらげ”。
・「カナリヤの 餌に束ねたる はこべかな」
(季節の花300より)