一日一言
沽券(こけん)にかかわる
「沽券」とは、地所や屋敷の売買や所有を
証明する証書・権利証のことで、転じて人柄
の意に用いられるところから、その人の品位
や体面に傷が付く虎、そぐわないとかいう場
合に用いる。
★一人の教育者として、いじめを見逃すことは
沽券にかかわる問題である。
類語:①沽券が下がる ②沽券が泣く
秋の七草「桔梗(ききよう)」
開花時期は、 6/10頃~ 8/10頃。
・秋の七草のひとつ。
・漢名の「桔梗」を音読みしたら「ききょう」。
・別名 「桔梗」(きちこう)。
・紫または白の、美しい花。
・漢方では太い根を干してせきやのどの薬
にする。また、この薬用成分のサポニンと
いうものは昆虫にとっては有毒なため、
昆虫からの食害から自らを守っている。
(キキョウサポニンと呼ばれる)
・昔から武士に好まれたようで、家紋に取り入れ
られたり、江戸城には「ききょうの間」や
「桔梗門」の名前がある。
・開花直前の丸くふくらんだ状態がおもしろい。
これは、開花前には花びらが互いのふちで
くっついたまま膨れていくために、
つぼみのときは風船のようにふっくらして
見える、ということらしい。
プチュッとつまむと水がはじけ出る。
(花がかわいそうなのでやめましょう♪)
・万葉集に出てくる「あさがお」は、この桔梗の
ことだろうといわれている。
・平安時代の辞書には
「阿利乃比布岐(ありのひふき)」として載る
→ 「蟻(アリ)の火吹き」の意味。
蟻が桔梗の花びらをかむと、蟻の口から
蟻酸(ぎさん)というのが出て、桔梗の花の
色素アントシアンというのを変色させる
ために、紫の花の色が赤く変わる。
(蟻が火を吹いたように見える)
・8月12日、9月2日の誕生花(桔梗)
・花言葉は「清楚、気品」(桔梗)
・「桔梗の花 咲く時ぽんと 言ひそうな」
加賀千代女
「朝顔は 朝露負(お)ひて 咲くといへど
夕影にこそ 咲きまさりけれ」
(朝顔=桔梗) 万葉集 作者不詳
(季節の花300より)